最近、バスでの移動が多くなってます。
このブログをお読みのエグゼクティブなビジネスマンのみなさんの移動方法はおそらく、タクシー、ハイヤー、電車等が中心で、人によってはバスなんぞ「ジジババや”負け組”の乗り物」と思ってる方もいらっしゃるかも知れません。
確かに、バスで移動しているやり手のビジネスマンというのはあまり聞かない。私も40年以上前に幼稚園に通っていた時以来、バスを使ったことはほぼゼロだった。
ところが先日、某上場企業社長と話していたら、「バス、使いまくり」「私ほど都内のバス路線に詳しい人間はいない」とおっしゃる。(上場会社の役員って、警察から「セキュリティのためハイヤーで移動してくれ」みたいな要請を受けるという話も聞きますが、バスなんか乗ってて大丈夫なんでしょうか、という話はさておき。)
そう思ってよく考えると、今まで、鉄道の線路はほぼ頭の中に入っていたが、バスがどこをどう通っているかというのはまったく知らない。都バスのホームページで路線図を見ると、ふむふむなるほど、こんなところをこういう風にバスが通っとりますかと、見慣れた東京の地図の上に「だまし絵」のように今までまったく見えていなかった絵が浮かび上がって来たような衝撃を受けたのであります。
ビジネスでバスを使う
なぜビジネスでバスが使われないかというと、
- 渋滞にハマりそう。
- どこを通っているかイメージがわかない。
- いつ到着するかわからない。
- ノロそう。
といったイメージがあるからではないかと思います。
ところが、今のバスは私が知っていた40年前のバスとは違って「インテリジェント」になっていたのであります。
まず、SUICA、PASMOが使える。
何がうざいと言って、バスに乗る時に財布を出して小銭を料金箱に入れたりおつりをもらったりするのがウザかったわけですが、今や、JRや地下鉄・私鉄に乗るのと同じく、お財布ケータイ「ぴっ」で乗れる。
こりゃあいい。
次に、いつ来るかが正確にわかる。
携帯に都バスのページをブックマークしておくと、バスが今どこを走っていて、あと何分でバス停に到着するかという「バス接近情報」がリアルタイムでわかるのであります。こりゃ、ひろえるかどうかわからないタクシーよりすごい。
バスが2〜3前の停留所を通過するのを携帯で確認して建物を出ると、まるでリムジンがすっと迎えに来るようにバスが「カチカチ」と近づいて来よります。
また、鉄道と違って、普通の人が通勤する時間をはずせば、ほぼ確実に座れます。
もちろんバスはちょっとノロい。しかし、都内の渋滞も解消されてきているので、時間は確実に読めるようになってきている。
バスの乗車時間自体は長くても、最近の地下鉄は、非常に大深度の地下に作られていることが多いから、地上から駅までもぐって、到着した駅からまた地上まで出てくるのにそれなりに時間がかかり、へたするとバスの方がトータルでは早かったりしますし。
地下鉄と比較した場合の最大のメリットは、移動しながらネット接続できることでしょう。多少、歩みはのろくても、情報をいろいろ収集しながら次の仕事場に向かえるわけです。
おまけに、バスは圧倒的に景色がいい。
地下鉄で風景が見えないのはもちろんのこと、タクシーだと視界が非常に狭い。街の人の顔が見えない。
ところが、バス(特に後部)に乗ると、上から歩いている人が見えるんです。
世の中の人がどんな顔をして歩いているのか見られたり、「あんなところにあんな店があった」等の発見があって、楽しいこと楽しいこと。
エコなのも、もちろんであります。
おまけに、停留所で待っていると、列にならんでるおばあちゃんと、
「今日はちょっと涼しいですねえ」
なんて会話もあったりして。日頃の激務に疲れた企業戦士の方には、ほっと心安らぐほのぼのとした時間が提供されますよ。
(ご参考まで。)
[PR]
メールマガジン週刊isologue(毎週月曜日発行840円/月):
「note」でのお申し込みはこちらから。
私も毎日バスを利用しております。
六本木から渋谷へ帰るには、地下鉄の大江戸線+銀座線という方法もあるのですが、大江戸線の駅は深いので、地上からホームまで6つのエスカレーターを乗り継がなくてはなりません。ゆうに5分は掛かります。
その点バスだと目の前に停留所がありますし、15分から20分で渋谷まで行くことができます。おっしゃる通り、ずっとiPhoneでネット接続することができるのもうれしいです。
私は1か月くらい前からバス通勤に切り替えました。
バスからバスの乗り換えは1回ありますが
とても快適です。
メリット
(1)定期買ったらお得でした。乗り放題。
(2)座れる。
(3)おっしゃるように街や天気を眺められる。
(4)意外と山手線内部は道が混まない。
(5)やさしい気分になれる。
電車よりもお年寄りや赤ちゃんを連れたお母さんが
多い事で席の譲り合いが頻繁に行われる。
夏期講習中?の小学生がバスを降りる時に
運転手さんへ元気に「ありがとうございました!」
と挨拶する。
サラリーマン、OLだらけの電車で
どんよりとした顔ばかり見ていたので
とても新鮮で朝から元気が出ます。
オススメです。
あっ、でも混んじゃうから知ってる人の特権かな。
バスをよく利用していますが、不便な点をいくつか。
・検索が不便
東京だと「東京バス案内Web」でかなり調べやすくなりましたが、停留所名が分からないと検索しづらいです。行き先の近くにランドマークがあっても、バス停名になるようなランドマーク、例えば××中学校、は初訪問地では把握できません。
路線図(東京都内乗合バスルートあんないやみんくるガイド)で調べるのが早かったりするですが、持ち運んでいないので「外出先で思い立って検索」に対応できていません。
・本数が少ない
主要路線では5〜10分おき位にバスが走っていますが、マイナーな路線だと1時間2〜3本もざらにあります。結局、近くの駅まで歩いたほうが早い場合も多いです。
・時間が読めない
乗っている時間が読めないため、時間の約束がある場合にはかなり余裕を持っておかないと使えません。幹線道路なら近いにも関わらず、裏道経由の路線も多いですし、初見だと時間が見積もれません。よく乗る路線は目処がつくのですが。
SUICA対応や接近情報は数年前から実装されていたかと思います。個人的には、あの「のろのろ感」が好きで、可能な限りバスの選択肢を選ぶようにしています。最近は地域バスが増えてきたのが嬉しい限りです。
丸の内シャトル何かも最初から運行情報サイトを作ってましたもんね。これを活用するとこなくてイライラということがまったくありません。
最近は停留所案内の社内放送がGPS利用で自動化されていたりもします。バスも確実に進歩していますね。
磯崎さんともあろうお方がバスを選択肢に入れていなかったとは驚きです(笑)
虎ノ門、六本木近辺では都バスの方が日比谷線よりも使えると思ってます。
大手町、丸の内近辺の使い勝手は存じませんが、地下鉄とそこそこ良い勝負なのではないでしょうか。
>磯崎さんともあろうお方がバスを選択肢に入れていなかったとは驚きです(笑)
いやはや、自分の不明を恥じ入るばかりであります。(笑)
もちろん、郊外からの通勤等で使われてる方は多いと思いますが、都心でこんなに使えるとは思わなかった・・・です。
(ではまた。)
ごぶさたでございます。。。
三浦半島の山中の研究収容所に通うのにバス使ってます。
1日3往復!
終点なので泥睡していても、運転手さんに起こしてもら
えるサービス付です。
高校生や、子供を連れたお母さんも乗っているので、
ほのぼのしたバスで、癒されます。。。バス万歳でつ!
初めまして。
シンガポール在住ですが、最近、地下鉄ではなくバスに目覚めました。
理由としては、挙げられている以外に、
1. 地下鉄駅からビミョーに遠い(といっても大したことないけど)目的地に行く場合は圧倒的に使える。シンガポールは昼間外を歩くと汗だくになるので(夏は東京も一緒ですね)、ほぼdoor to doorの場所にある目的地に行く場合は迷わずバス。
2. 直線距離では近いのに、地下鉄乗ると乗り換え2回みたいな場所はバスの方が早い
3. 道を覚えられるのでちょっと嬉しい
です。
我々にはまだ早いですが、想像外の使い方として・・・
お年寄りは坂道を登らないですむので、停留所1個だけ乗る。お年寄りのパスがあるらしい。
文京区の「道坂下」から坂の上の「駒込病院前」でおりる人が多いので驚きました。
30年後に利用したいと思います(笑)
はじめまして。いつも拝見しています。
千代田区で働く44s4(シ・フォー・書・シ)ですが、私も最近よくバスに乗ります。西麻布などバスがなかったらどう行ったものやら(汗)
都心で色々な風景を楽しむことができるのは、多少時間はかかっても、幸せな時間ですよね。