産経新聞さんに取材いただいて、3日の産経ニュースで、「ブログの未来」について語らせていただいております。
アルファブロガーに聞く「ブログの未来」(中)磯崎哲也事務所 磯崎哲也代表
http://sankei.jp.msn.com/economy/it/090103/its0901030801000-n1.htm
私の昨今の感想は、下記の部分に集約されるのですが、
−−ブログ以外で注目しているメディアはあるか
「放送大学が面白い。放送大学の講義には、ブログのような面白さがある。民放キー局の番組は編集がうまく、加工の面白さがある。それに対し、放送大学の番組は、研究者による講義をそのまま流すような形だが、生の素材が伝わってくる、あいだに編集者が入らない面白さはブログに通じるものがある。さらに、ある学問分野について最先端の研究をしている人が話すので、内容の質が非常に高い。地上デジタル放送が始まり、映像がとても鮮明になり見やすくもなった。場合によっては、今後の民放の経営にも影響を与えかねない面白さがあると思っている」
日本のテレビやブログはそれなりにかなり面白いと思っていたのですが、昨年から(私が)地デジに移行した結果、放送大学という世界に類を見ないメディアに出会ってしまって、その面白さに比べると、どちらもかなり見劣りしてしまいまして。結果、メディアを視聴する時間もテレビやウェブや新聞より、圧倒的に放送大学が占めるようになってしまいました。(ちゃんと計測してないですが、体感として全メディアからの情報取得のうち8割くらいの時間が放送大学になっちゃった感じ。)
前にも申しましたが、テレビ局が1番組に1千万円単位の金をかけても、それに関わる膨大な人数の人件費の時間あたり単価で割ると、番組にかけられる時間というのは非常に限られます。いわんや主に個人で書いてるブログをや、でして。
それらが、十年、二十年という研究をしてきた第一線級の方の成果を1コマ45分に凝縮した放送大学の授業にかなう方が不思議であります。
テレビの放送時間に占めるクイズ番組の割合がここ数年、爆発的に増えて来ているようですが、これも、(はやりの茂木健一郎氏的にいうと)脳が「aha!」と思うことやビックリすることを求めているからじゃないかと思います。
放送大学の授業は「aha!」の連続なので、日本国民全員とは言わないまでも、20%、30%程度の人は、知的刺激を求めて放送大学にシフトしちゃうポテンシャルがあるような気もします。
結果として、私が人様のブログを読む時間が短くなるだけでなく、自分がブログで書く内容についても「なんだかなあ」という気がして、筆が止まってしまう昨今であります。
ちなみに、アルファブロガーに聞く「ブログの未来」は、1月2日がアジャイルメディア・ネットワーク(AMN)の徳力さん、4日がは小飼弾さんの記事になります。
アルファブロガーに聞く「ブログの未来」(上)アジャイルメディア・ネットワーク 徳力基彦取締役
http://sankei.jp.msn.com/economy/it/090102/its0901020801000-n1.htm
アルファブロガーに聞く「ブログの未来」(下)ディーエイエヌ 小飼弾代表取締役
http://sankei.jp.msn.com/economy/it/081227/its0812270019000-n1.htm
ご参考まで。
(ではまた。)
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