「泣いた赤おに」と法令順守(笑)

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小さいころ最も好きだった童話の一つが「泣いた赤おに」でした。青鬼の赤鬼に対する友情と自己犠牲を考えると、子供時代もさることながら大人になってからも思い返すたびに目がちょっとウルっとしてしまう話だった・・・のですが、先ほどリビングのテーブルの上に置いてあった子供の本をひさびさに読み返してみたら、ウルウル来ないどころか「おやっ?」というかすかな嫌悪感すら覚えてしまいまして・・・。
この話は、人間社会にとけ込めない赤鬼が青鬼と共謀してヤラセの暴行事件をひき起こし、赤鬼が人間の人気者の地位を獲得する、という話ですが、これって、「自然の大切さを訴えるために、新聞社の記者が自分でサンゴに落書きをしてその写真を掲載」したりとか、「まだ十分食べられる肉を捨てるのはもったいないので、賞味期限のシールを張り替えたり」というような話とはどこか違うんでしょうか?
ヤクザ映画に法令順守を求める人はいないと思いますが、この話もそういうこと?それとも、昔は法令順守の観念が欠落してる面があったけど、企業の社会的責任(CSR)とかコンプライアンスとかが重要になってきて、今はそういうのが許されない世の中に変わっちゃったので、違和感を感じるということでしょうか?
(私が、頭が固くて融通のきかないアホな大人になっちゃった、という説もありえますね。)
ではでは。

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1 thoughts on “「泣いた赤おに」と法令順守(笑)

  1. 鬼さんの方には、十分に感情移入できなくなったということかもね。