先月末に発売となった「起業のファイナンス」ですが、みなさんに大きな反響をいただきまして、本日なんと増刷が決まりました!
どうもありがとうございます!
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ということで、本日の週刊isologueは通常とはちょっと趣向を変えまして、この本の「序章」の全文をご紹介させていただきます。
序章では、なぜ今この本を書こうと思ったか、ベンチャーの「生態系」を育てることがなぜ重要か、といったことを書かせていただいております。
まだご覧になっていない方には内容を読んでいただいて、面白そうであればご購入を検討いただければ幸いです。:-)
■序章 なぜ今「ベンチャー」なのか?
- ベンチャーをやるには「イメージ」が大切だ
- 不況時は起業のチャンスかもしれない
- 「資金調達がいらない起業」が増えている
- 資金調達にはノウハウが必要
- 起業の情報が不足している
- 「成功しないこと」は「失敗」ではない
- 日本は起業する人に冷たい国か?
- ベンチャーの「生態系」を作り上げることが必要
- 本書の内容と構成
本書の内容と構成
第1章「ベンチャーファイナンスの全体像」では、まずベンチャー企業とは何か、なぜ株式で資金調達をするのか、日本のベンチャーの資金に関連する全体像、などを見ていただきます。
第2章「会社の始め方」では、起業をするのにスタート時の設計が最も重要であること、どんなゴールを目指すかを考えること、など会社設立の基本的な話をしたあと、会社設立の実際や現物出資などについて話します。
第3章「事業計画の作り方」では、事業計画がどういうものかということについて説明します。事業計画は分厚いものを作れば作るほどいいわけではありません。また、事業計画を通じて、ベンチャー企業が成功するというのは、そもそもどういうことか、についても考えてみます。
第4章「企業価値とは何か」では、ベンチャーファイナンスにおいて核となる概念「企業価値」について考えます。「企業価値とは何か」についてイメージが持てれば、ベンチャーのファイナンスもわかるし、ファイナンス全体が理解できるといってもいいかもしれません。
第5章「ストックオプションを活用する」では、ベンチャー企業の最大の武器の1つである「ストックオプション」について勉強します。
ストックオプションとは何なのか、ストックオプションをどう使えば効果的なのか、ストックオプションで陥りやすいミスは何か、などについて考えます。
第6章は「資本政策の作り方」です。
ベンチャー企業は、資本政策で失敗する例が多いので、非常にもったいないのです。ベンチャーにおける資本政策がなぜ重要なのか、資本政策はどうやって策定すればいいのか、どういう失敗が多いのか、いい資本政策とはどのようなものか、などについて考えてみましょう。
第7章は「投資契約と投資家との交渉」です。
投資家は、株主となって一緒に会社を経営する「仲間」になる人ですが、投資してもらう過程では利益が相反しますので、交渉が必要になります。投資を受けるまでのプロセスがどのようになっているか、投資契約のどんなところに気をつけなければならないか、などについて考えます。
第8章「種類株式のすすめ」では、アメリカでは「優先株(Preferred Stock)」としてベンチャー投資の常識になっているのに、日本ではまだ活用が進んでいない「種類株式」について、どういった場合に役に立つのか、なぜそれが必要になるのか、について考えてみます。
(ではまた。)
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