インボイス「売却スキーム」の中間結果発表

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インボイスの新株予約権への申込や、売却スキームへの参加人数等が発表になりました。

11/11 (訂正)「(追加)当社の株主に付与する新株予約権についてのお知らせ」
http://www.invoice.ne.jp/pdf/9448_20041111.pdf

11/12 (追加)当社の株主に付与する新株予約権の買取および売出しの実施に関するお知らせ
http://www.invoice.ne.jp/pdf/9448_20041112.pdf

要約すると、下の図表の通りとなります。
image002.gif
image004.gif
(出所:両図表とも前記プレスリリースより磯崎作成)
現在の株主は、81,283人で1人あたり約100株を保有しているわけですが、今回、新株予約権は、(タダでもらえるのにも関わらず)、約27%、2万人以上の人が申し込まなかったわけです。
ただし、申込個数は91.4%ですから、(当たり前ではありますが)大口の株主の人の申込率は高かった、ということですね。
「売却スキーム」への参加希望者は、さらに下がって約32%。
こちらは、単価が申込者全員の単価の4分の3程度にグッと下がりますので、逆に、申し込んだ中でも小口の投資家の方中心に売却ということに見えます。(一部売却も可能なので、大口の方が半分だけ売却を希望、というようなこともあるのかも知れませんが、後から売却の取り消しや数量の削減も可能なので、申し込むなら全個数を売却希望で申し込む方が多かったのではないかとは思うのですが。)
で、12日には、当日午後6時現在の入札の状況が発表になりました。
1. 買取価格(売出価格) : 500円 (新株予約権1個のあたりの価格)
2. 売却申込個数: 1,632,113個 (株主からインボイスへの売却申込個数)
3. 買取申込個数:6,895,072個 (証券会社の買取希望個数)
需要の方が弱いんじゃないかと想像してましたが、なんと、4.2倍も多かったですね。
価格は500円。(rudyさんの予想ドンピシャ。)
申し込んだ方の個数からすると平均一人5万円弱。
この価格をどうやって決めたのかが知りたいところ。
この「売却スキーム」は、こうした価格や需給を見て、需給が均衡する点を探すというようなしくみではないので、これを見ても「ふーん」というしか無いわけですが。
前述のとおり、今後、まだ14日の17時までは売却の取り消し、数量の削減はできるので、「念のため」売却を申し込んでおいた人で、「なら、新株予約権として持っておくか」と、取り消す人も多いかも知れません。
最終的な売却申込者の数に注目!ですね。
500円って、値段も「宝くじ」くらい。(笑)
あと10ヶ月以上楽しめる(アメリカン・オプションな)500円の「宝くじ」を、500円で売ろうという人は少ないかも知れません。
で、私は売却取り消し
というわけで、www.so.invoice.ne.jp/から売却を取り消すことにしました。
下記の画面で「ログインページ」のボタンを押して進み、
invoice_baikyaku_B0(s).jpg
先日作成された「売却キット」のPDFに書かれていた、ユーザーIDとパスワードを入れると、
invoice_baikyaku_B1(s).jpg
この画面が出ます。
invoice_baikyaku_B2(s).jpg
「1個」(全個数)を入力して「次へ」に進むと、
invoice_baikyaku_B3(s).jpg
こうなって、
invoice_baikyaku_B4(s).jpg
売却キャンセル完了、となります。
invoice_baikyaku_B5(s).jpg
(おしまい。)

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2 thoughts on “インボイス「売却スキーム」の中間結果発表

  1. 本日のエントリーであるご子息のシスアド受験といい、当インボイスのストック・オプションといい、体を張った体験レポートの成り行きを大変興味深く拝見させていただいております。ご子息のご健闘をお祈り致します。

  2. はじめまして。毎日大変興味深く拝見させていただいております。
    このインボイスストックオプションですが、分割などのイベントがあったことを差っぴいても、500円は証券会社等にとっては安すぎる値段ではないかと思っています。個人的にはその4〜5倍ぐらいの値段が妥当かなと思っていますが。どうして500円にしたんでしょうね・・・。