先日来、ラジオへの出演依頼があったので、(ライブドアさんがラジオ局を買収するということはどういうことなのか、ということを考えるという意味でも興味もあり)、2局ほど出演させてもらったんですが、
担当ディレクター氏が、「わかりやすいとリスナーにも好評でした。」てなことをおっしゃるので、(そんな見え透いたオベンチャラを〜。リスナーの反応なんかわかるんかいな?)と思って聞いてみると、
「生放送で、リスナーからのメール・FAXを受け付けているので、反響はリアルタイム。斬新な視点にはリスナーも敏感に反応してくれるので、そこがラジオの面白さでもあります。」
とのこと。ラジオって意外にインタラクティブなんやなー、と思いました。
−−−
ちなみに、以前4年半ほど某誌に書評を書かせてもらってたんですが、担当の方に、
「たまには、ファンレターとか来ないんスか?(笑)」
と聞いたら、
「全くありません。」
とキッパリとしたお返事が。(ガ━━━(゚Д゚)━━━ン)
やはり、情報を受け取る人の反応が何もないというのは萎えますし、私のようなもんのブログが続いているというのも、読んでる方のレスポンスがダイレクトに来るところが大きいわけです。<(_ _)>
−−−
では、そういったラジオの現状以上に「インターネットとラジオの融合」てなことができるのかどうかですが、技術的にも事業的にも直感的には非常に難しそうなわけですけど。
−−−
某テレビ局の方が「あそこの営業はスゴい」と関心されてましたが、ニッポン放送の営業マンは、他局が出かける前の朝一からスポンサー等を回るなど、かなり気合いが入っているので有名なようです。
そもそも、テレビ局ですら収入の要であるCM等の契約書が存在しないというスゴい世界とのことですし、ホイチョイのマンガでも白クマ広告社のラ・テ局の方はライターでアレを焼いたりラップでアレを包んでくわえたりして営業してらっしゃるようで(笑)、テレビ局やラジオ局の収入が、「契約ベース」ではなく、「人間関係ベース」に大きく依存しているというのは想像に難くないところ。
私も隊長氏と同様、AMはほとんど聴かないわけですが、車に乗ってる時などによく聴く某FM局が、従業員十数人でやってるのに開局8年も経って売上10億円で赤字というのにはびっくりします。
そう考えると、ニッポン放送が、単体半期で売上143億円、営業利益6.6億円(昨年4月〜9月)も稼いでいるというのは驚異的。よく存じませんが、「ビジネスモデルがいいから」というわけじゃなくて、上述のような「クローズドな社会における人間関係のテンション」でかなり膨らんでいる数字なんじゃないかと。
そうした中で、経営者が変わって従業員のやる気もそがれて、同じキャッシュフローが得られるのかどうかは全くわかりませんわね。外の風が吹き込めば、契約書や内部統制は整い、ライターだラップだというような世界は無くなって、それはそれで「いいこと」なのかも知れませんが、経営が「現代的」になると売上や利益が膨らむかというと、おそらく逆なんじゃないかと。
(ではまた。)
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ラジオ局の経営
isologue ?by 磯崎哲也事務所: ラジオ局の経営をちらっと考えてみる
J-waveなんてラジオに軸足があるけどITと融合しちゃってるわよね。
AMとの違いはリスナーのITリテラシーの違いかしら?
*
人間関係って大事よね・・・。当たり前だけどわかってない人が多いわよ。
インターネットがあるから何でもできる気になっていて、
不必要に鬱憤ためながら仕事してるか、なんだかんだと屁理屈こねて、
結局会社辞めてニートになってる人が多いのでしょうから・・・。
「情実によって支えられている世界」に対しての理解がない人間が、
経営やってうまくいくわけがないわよ。
そんなこと、知ってる人間からすればわかりきった話なんだけど、
知らない人間は自分達の教義でビジネスにおける情実の必要性を
無視して、違うロジックを持ち込んで新しいやり方を押し付けるのよ・・・。
いずれにしても、知ってる人間に対して「知らない」ということをわざわざ
晒していることになるわけね・・・。
それぞれの人がそれぞれで裸の王様ってやつね。:-)
別の業界では、ネット証券が対面営業に一部回帰し始めているし、旅行業界でもネットは頭打ちでコンシェルジュ・サービスがむしろはやってき始めているしね。
なんだってそうだけど、基本はコミュニケーションなのよ。コミュニケーションを無視して商売も何も成り立ちはしないのよ。ネットは便利だけど所詮コミュニケーションの道具のひとつでしかないの。うまく使えば、そりゃ役に立つわよ。でも、万能じゃないわね。
何が言いたいのって?
コミュニケーション・ギャップって、「知ってる人」と「知らない人」の間で起きるんだけど、絶対かみ合わない場面があるの。それはね、「自分が知らないということを識らない人」とは、どんなに頑張ってもコミュニケーションが成立しないって事ね。
だから、「馬鹿に付ける薬は無い」って、昔から言われてるわね。
ライターとラップですか。。年収を半分にして他の業界並みに下げれば、10億円ほど捻出できるので、異常な行動がなくなって、売り上げが下がった分なんとかできるのではないかなぁと思ったりします。
僕は放送業界って、電波の寡占性から需要と供給の関係がいびつになった場だと思うのですが、いかがなもんでしょう。
放送業界は、磯崎さんご指摘のようにまだまだ前近代的な商習慣を引きずっているのですが、そのなかにある、非生産的な部分と、そうではない部分とをしっかり見分ける必要があるのだろうと思います(これまでの自らの仕事を鑑みても・笑)。経営者というよりは現場の親分がトップであることが多いことや、米国でもいろんなコングロマリットに地上波ネットワークが所有されていながら、その実はそんなに変わらないまま存在していることとかも、何かのヒントになるのかもしれませんね。堀江さんについては、ルパート・マードック氏を引きあいに出す方が多いようですが、個人的にはマンチェスター・ユナイテッド買収が失敗するときの、プレスコンファレンスでの失態を先に思い出してしまいました(笑・もちろん、独占委員会の差し止め決定があったために、買収は阻止されたのですが)。
J-waveでモーリーロバートソンがNiftyと連携した番組をスタートしたのは、もう10年以上前ですよね。当時はディレクターがチャットに夢中になったそうです。
DJとリスナーがチャットするなんて今ではもう普通に「ねとらじ」とかでやってますが。モーリーロバートソンがラジオのIT化の先駆けだったと思います。個人的にはラジオとネットは相互補完性が高くすばらしく相性がいいと思っています。一般的には認識されていませんが。ネットとテレビの連携はNHKがいろいろと面白い試みをやってますね。(番組名失念)
でもどっちかというとテレビとネットは競合している感じ、テレビと携帯電話の連携の方が現実的かもしれません。
ニッポン放送の社長さんが、亀淵氏だと今回の騒動で気が付いた人が多いみたいで。
前はみんなに愛されるDJだったなら、出世しても変わって欲しくないと願うのですが。
この騒動の最中に登山に出かけようとしたとの記事には笑えました。そんな社長殿が
先頭に立ってリスナーに支持の署名でも呼びかけたら、はたしてどうなるのかな?
妄想ですね。
ニッポン放送とかネット広告費の伸びとかの雑考
げーっぷ。 近所のラーメン屋、まつり家でラーメン食ってきたpalです。 まつり家は、家系ラーメン総本山で修行を積んだ女主人が やってる店。今日も美味しかった。 閑話休題。 Ukeoto! 受付嬢を落とす方法さんの所で Nポン放送の方とのデートのお話が出てて そこでの話…
そりゃモダーンな広告営業のカタチってだけでしょ。
どんぶり勘定でみんなやってんだから。
多くの会社がポストモダンな広告手法、例えばダイレクト・レスポンス・マーケティングなんかを導入した日にゃ既存の広告代理店はみな潰れます。
現にネット広告なんかはほとんど費用対効果があからさまになっているわけです。
ホリエモン(もしくは第2、第3の)がラジオやテレビを「殺してい」けば、まず死ぬのは広告代理店つーことになりますな。
だから広告屋さんもダウンサイジングが必須。
ま、ラジオのCMはアイデア勝負だからつぶしが効きそうではありますが。
しばらくは「人間関係」のような、モダンなノイズ(冗長性とでもいうのでしょうか)を温存させながら、しかるべき時がくれば「殺して」いく。
ホリエモンがやらずとも誰かがやるはず。
あ、それと磯崎さんが楽しんでいる「HDDでコンテンツのみを楽しむ」テレビの享受の仕方。
これももちろん広告屋さんやラ・テ営業の人々を「殺す」ことになってますね。
CM見ないでしょ。
今回のお話で、NHの人的資本について書かれていますが、正直僕はぴんと来ないんですよ。
だって、堀江氏がNHを手中に治めたからって、コンテンツそのものをいじることはまずないでしょ。どのパーソナリティーが良い悪い、使う使わないなんて、どう考えてもいう訳がない。その辺については、彼も何をどうして良いか分からないわけで。
内容にかかわるという意味では、聴視率や番組収支から、番組の継続と打ち切りの基準を透明化したり、ボーナス設定を明確にしたりとか、そんぐらいでしょ。
だとすると、彼はどう考えても、コンテンツと客の関わり方を変えるしかないわけですよね。変えるというか複線にするというか。
ラジオ技術とか法律は詳しくないですが、例えば、ネットでそのまんまNHのラジオを聞けるようにするとか、過去コンテンツをホームページにアップするとか。僕なんてナインティナインのオールナイトは暇な時の家で聞きたいですもん。そういうことぐらいでしょ、彼がいじることや、できることって。もっと現実的だと、ただ単にライブドア内にNHのコンテンツボタンをおくぐらいかと。
これは、NHの本業の話そのものの話であり、NHが持つポニーキャニオンとか子会社関係はの話は横に置いといてですが。
だとしたら、NHの人たちがやる気を削がれるってどういう意味か全然わかんないんですよね。コンテンツ作りに我々は力をいれてるって、今後もがんばってとしかいえないでしょうし、今後もがんばってくださいってだけじゃないですか。
リスナーが話からおいてきぼりって話もありますけど、だからそういうことはないと思うんですよ。聴視率落とすような施策をするわけもないわけで。ということで、やる気がそがれるって本気で言う社員がいたら、ちょっと弱いんじゃないかと思うんですよね。ただ単に自分の上に、堀江氏がいるのがいやって意味にしか聞こえないわけで。だとしたら、それこそがリスナー無視じゃないかと。先週の馬鹿発言なエモヤンしかり。
ということで、NHの人が会社を去っていくのは、所詮フジサンケイグループというネームバリューとぬくぬくの高額所得の絶対維持だけが目的にしか見えず、とても庶民である社員の会社や仕事についての純粋な情熱の話には聞けず、あほらしくなるのみです。で、本当にラジオ好きな人はやはり職場に残ってまじめに仕事をするんじゃないかと。ということで、別に大騒ぎする必要はなく、ほっときゃいいのではないでしょうか。と思うんですけどね。
いつも正確でオープンな知識と、一定の距離を保った緻密な分析で
いろいろと目を開かせてもらっています。
でも、今回の商売の話になると、ちょっとズレてるかなと感じました。
ホイチョイの喩えはわかりやすいし、実際、そうしたことは
さんざん現場ではいわれるわけですが、少なくともそれだけでないことも確か。
そうしたことを嫌うクライアントがいないわけでもありません。
パソコンのように商品がどんぐりの背比べなら営業が強力な意味を
持つでしょうが、商品力に明確な差があれば強い営業はうざったいものでしかなくなります。
インターネットと電波とを融合させた広告手法はモノによって特許をとることができるはずで、
その分野をいち早く開発するといったい何が起こるのか、予測することも難しい。
でも、チャンスがありそうだということだけは確かです。前人未到ですから。
知財を考えると先行者利得はさらに大きいと思う。
磯崎さんに今以上の放送とインターネットの融合には無理がある、というふうに見える、
というところにこそ、まさに新しいビジネスの芽があるということなんだろうなとあらためて思いました。
磯崎さんやラジオやテレビの現場の人にかんたんに事業ビジョンが見えてしまうのなら、
進出する魅力はすでになくなっている、といえそうです。
ラジヲを頃し
テレビをコロシ
広告代理店を殺す
その行き着く先は水野忠邦の天保の改革であろうか。
32歳の天才の理想は近世の農本主義なのであろうか(苦笑
日本経済から無駄を削いで残るものは
フリーターの群れなのであろうか。
金で心を買おうとする人が示す新しい事業ビジョンというものは、
個人のエゴを満たすうえでのツールでしかないのよ。
それは、ビジネスの新しい可能性を示す事業ビジョンとはなり
えないのよ・・・。
そういう人にとっては、金の切れ目が縁の切れ目よね・・・。
>>ラー氏
いやいや、ですからその堀江氏がどう考えても信頼できないから嫌なんです。
堀江氏なら、現場の気を削ぐような、とんでもないことをしてもおかしくないわけで。
ラー氏は、堀江氏がこれまで、どのような実績と言動を残してきたか、辿ってみたことが
おありでしょうか。
知れば知るほど、普通に、「こんな奴の元で働きたくない」と思いますよ。
【メディア】ラジオ2
今、NHKのAM放送で開局80年記念ということで、過去のアーカイブスを引っ張り出して放送を組んでいます。結構面白いですよ。
うーん。磯崎さんはどうしてもこのDealに対してはPositiveではないんですね。
まあ理論的にいろいろ考えるとそうなのかも知れませんが、いろいろ考えすぎると、前に進めないときもあるかと。
私なんかは「動き」は大いにWelcomeですね。いろいろとビジネスのネタが転がるわけだし。
MA Advisorさん、
すみません、堀江社長の立場に(仮に)立って後で訴訟を受けないようにするにはどこまで注意すればいいかというコーポレートガバナンス的な観点から、つい、「ホントに大丈夫かな?」という目で見てしまうもんですから。必ず失敗すると思ってるわけじゃないです。
もちろん、実際には本件では私、直接、得も損もしませんので、以前にも申し上げたように、既存の悪癖を破壊する可能性としては、「やっちゃえ!やっちゃえー!」という感じなのですが、それだと1行で話が終わってしまいますので。
部外者として応援したり批判したりするのも楽しみ方の一つですが、「自分がプレイヤーになったとしたらどうするか」というのも、よりドキドキ感が増して楽しめますよ。
放送業界について思うところを書こうかと思ったが、その筋の論客が居られるだろうし、自分の様な業界の素人には見当違いを書くのが関の山であろうから止めた。
まあ、人間関係は人を動かすとても大きな原動力だが、いつまでそれだけに依存していられるかは疑問。AM放送が従来の手法だけでは限界を来たしていると思われるわけで、技術なのかビジネスモデルなのか何らかの革新は必要なのだろうと思う。(それを堀江氏が行うのがベストであるか否かは別だが)
そんなことより、広告代理店業界って「ライターだラップだというような世界」なのですか?
うちの親父は十数年前私が就職した頃に定年退職しましたが、業界でそこそこの規模の広告代理店でずっとラテ営業で一線を張ってました。
自宅での親父しか知らないのですが、堅物・厳格で自分には怖い存在(小中学頃)で、また自分と同様に酒も飲めない男なので、とてもとても世の中で喧伝されているようなイメージとはかけ離れているのですが。。。
うちの親父は二重人格だったのだろうか??
>広告代理店業界って「ライターだラップだというような世界」なのですか?
よく存じませんが、少なくとも契約書無しで何十億円というディールが決まる世界というのは、よほど強い何らかの「契約以外のガバナンス構造」が存在しないと成立し得ないということだけは言えるんじゃないでしょうか。
日本の広告代理店という業態がなぜ成立しうるのかは、(いろいろ仮説は持ってますが)、理論的に考えると非常にナゾです。
父親に聞くのが一番早いのでは?
それが、もっとも自分にとって信頼性が高く効率のよい手段だと
おもうけど・・・。
なぜそうしないのかがすごく不思議よね・・・。
もっとも、家族間のコミュニケーションですら希薄になってるので
しょうけど・・・。
かといって、インターネットを介したコミュニケーションなんてもっと
fragileなんだけど、判断能力の乏しい人は、さもそこに真実が
あるように信じ込む傾向が強いわよね。
ネットで聞けば正しい答えを与えられるとでも思って?
なにを持って正しい情報であるとするのかしら?
判断基準は自分で養う以外にないわよ。
一定の判断基準があって、はじめてバランス感覚が養われる
ことになると思うのだけど、それには正と不の膨大な量の経験
と知識の蓄積が必要だわね。
んー。なんか磯崎さんの書かれた人間関係への価値観古いかも。良くも悪くも。
磯崎さんが話に出された業界に近いところにいる者としては、
人間関係の重要さはとてもよく分かりますが、
一方では私を含め「浪花節や泥臭い接待などで仕事をすることを心の底からうざいと
思う」当事者も少なくないです。接待するほうにもされるほうにもいます。
で、状況としては、この数年でようやくそうした前近代的慣習に公然と違和感を
口にできる環境が出来つつあります。(10年前なら黙ってラップ、ですね)
件のラジオ局も今後、「古き良き、なあなあのおつきあい」だけでは出稿してくれない
相手も出てくるのではないでしょうか。
だから、モンスターの出現によって仕事の仕方が現代的になっても、
古いスタイルにそこまで固執する当事者がぶっちゃけそんなにいるのかな、、、
(まあ、頭の柔軟性が無くなってしまった人は今更他のやり方ができないでしょうが)
むしろある種他者の力によってそのしがらみから解放されたと思う人も
出てくるのでは、と現場のひとりとして感じます。
ちなみに、広告業界の接待「浄化」は某最強代理店の上場が大きく影響しています。
これまでどんぶり勘定だった世界が市場で晒されることによって経理へのスタンスが
すさまじく変わり、それが様々な面でドミノ倒しになって影響を与えているんです。
ホイチョイの描いた広告業界のアレは、いまやそこまで日常的ではないですよ。
>>fujiko さん
勿論なみたけさんへのレスに何ら悪気はないと思うのですが、
ご自身の家庭環境を一般化してよそさまの親子関係を問いかけるのは
微妙な問題だともこのご時世思ったりしますです。。
家族のあり方はもうケースバイケースの時代ですから、はい。
磯崎さん、fujiko さん、clientさん、どうもすみません。
本人に聞けって言うのは至極当然の御主張ですよね。
が、御時世どうこう関係なく、相手によって言えること、聞けることは違って来ると思います。
かつて人間関係の重要さの話を親父としたことはありましたが、お堅いと思っていた親父がホイチョイばりのぶっとんだ接待などをして営業をしてたのかどうかは聞き辛いのですよ。
磯崎様
いつもお世話になっております。Blog非常に参考にしています
おっしゃられる通り、いつもDealは職業柄自分がPlayerになったときはどうするか、を常に考えています。とりあえず、私がフジサンケイだったらリーマンにMSCBの買取を申し出たでたらどうか、とか。そんでもってある程度買って、転換前に大量売り、すぐさま転換ということをしたかったですね。リーマンはMSCBの引受のみをやったんであり、LのFAではないということですので(ただ、これはにわかには信じがたいんですが、、、)まあ、フジの株主にLを買う理由をどう説明つけるか、問題はありますが、H氏の経営能力を高く評価し、自社に取り込む(=飼い殺す)、とか言う。
ちなみに私の考えではコーポレートガバナンスとは株主が如何に株主価値の最大化を図るために会社にガバナンスを効かせるのか、というアメリカンチックな問題意識でして、日本における何のためだか良く分からないコーポレートガバナンスとはちょっと違っています。だからニッポン放送の場合のコーポレートガバナンスも究極は取締役や従業員を株主のためにどう働かせるか、という観点から考えてしまうんですよね。もちろんL以外にも株主がいますから一概にLのためのみとはならないんですが。
取り留めなくて済みません。
>なみたけさん
先のコメントは、
お父様がどうだったかは別にして、一般論として「広告代理店の営業手法
に関してそうゆうのってどうなの?」と聞いて見ればよいだけなのに・・・。
と思ってのコメントよ。
一般論としての聞き方がわからないのかもしれないけど・・・。
そのうえで、一般論としての聞き方を知りたいということであれば、どなたか
殿がたに聞いていただけます?
>clientさん
もちろん悪気はなくてよ。
また、私自身の家庭環境を引き合いに出すつもりもないわ・・・。
もっとも情報ソースとして信頼をおける人がそばにいるのにもかかわらず、
聞くことをしないのはなぜ?という素朴な疑問からのコメントよ。
自分が知らないのであれば、聞く(教えてもらう)。そのうえで、自分なり
の基準でもって判断することが重要ではないかと思ってるだけよ・・・。
前のエントリでは、ROE6%のフジテレビが
『ROEを最大化しようという発想は、あまり感じられない』 で、
『(少なくとも財務的には)、ライブドアさんに大規模な財務リストラをしてもらったほうがいいのかも』
なのに、
ROE2%未満のニッポン放送は、
『驚異的』 で、
『経営者が変わって従業員のやる気もそがれて、同じキャッシュフローが得られるのかどうかは全くわかりません』
なんですね。
確かに、財務と本業(営業キャッシュフロー)は別モノだし、テレビとラジオも別モノだし、
ちゃんと、(少なくとも財務的には)、とか予防線まで張ってるので、文句をつけるつもりは全くないのですが。
数字って、取り上げ方次第でいろんな見せ方ができるんだなぁとは思いました。
ニッポン放送がライブドアの子会社になった場合の収益の増加の
地裁の判断でもこの部分(ネットとラジオ)は曖昧な感じでした。
お年寄りとドライバーが主なお客さんのAM放送ではライブドアの
事業計画は絵に描いたもちで収益の柱のポニーキャニオンが
抜ける穴を埋めるのは厳しいんじゃないかと思います。
高裁ではどういう判断になるんでしょう。
ニッポン放送を降板するのは年寄りばかり!
なんか、情報操作の臭いプンプンの記事発見! ライブドアに経営権が移ったら、 パー…
確かにラジオ出稿すると、企業ロゴ入りのポスターとティッシュくれるな…
ラジオ局あれこれ
世間ではニッポン放送を中心に色々物議をかもしていたのが一段落しつつありますが、今…
サイコロ一振りで給料を決める会社
2005年9月14日発行 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■ ■■ IT業界の裏話 No.0083 ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━┏..