前回は、新経済連盟の「起業イノベーション促進委員会」で発表した「日本のベンチャー政策の私案」について述べましたが、先週水曜日には、経済産業省の「個人投資家の投資活動及びエンジェル税制の利用促進に関する委員会」にも委員として呼んでいただきまして、そちらでも「法人版のエンジェル税制が有効だ」という主張をしてまいりました。
今回は、法人がベンチャーに出資した場合に税制上の優遇措置を受けられる「法人版エンジェル税制」について検討した私案を披露させていただければと思います。
(考えれば考えるほど、この案、いいんじゃないかという気がしてきています。:-)
目次とキーワード
- 法人版エンジェル税制とは、法人がベンチャーに投資する際に、一定額(仮置きで投資額の50%と想定)を損金算入できる制度を想定
- 法人版エンジェル税制の効果
- 日本の成長力(市場メカニズム)を活性化する
- GDPを増加させる
- 雇用を増加させる
- うまくいけば税収増にも寄与する
- この制度の目標
- 「10年後にGDP比で米国並みのベンチャー投資が行われる環境を作ること」
- ベンチャーキャピタルのベンチャーへの投資額:年5,000億円
- ファンド経由を除く法人版エンジェル投資制度利用のベンチャー投資額:年1兆円
- 法人版エンジェル税制によるGDP誘発額:年1兆円
- なぜ「法人版エンジェル税制」か?
- 最先端の「生態系」に資金が注入される
- 地方にも資金が循環する
- 法人のほうが税務に強い
- 法人の方が自己責任原則を貫きやすい
- 具体的要件
- 確認、確定申告手続きの簡素化
- ファンドへの出資の扱い
- 現行の条文と改正案(素案)
- 租税特別措置法(本文)の改正案のイメージ
- 中小企業の新たな事業活動の促進に関する法律改正案のイメージ
- 租税特別措置法施行令改正案のイメージ
- 租税特別措置法施行規則改正案のイメージ
ご興味がありましたら、下記のリンクからお申し込みいただければ幸いです。
(ではまた。)
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