(以下、全体を通しての一般論的話なのでネタバレにならないとは思いますが、「24 Twenty-Four」の情報を全く知りたくない、という方はご注意ください。)
「24 Twenty-Four」のテーマの柱の一つは、
「人間一人一人の人権」VS「公共の利益」
とか、
「ルール」VS「緊急避難的措置」
とかいうあたりにあるかと思いますが、
「アメリカでは、司法取引的なことがあんなに行われているのかしらん?」とか、「捜査機関のコンプライアンスというような概念は存在しないのかしらん?」(笑)というのが、最初見たときに一番感じたことでありました。
さほど教養があるとも思えない末端の犯罪者までが、「大統領のpardonを用意しろ」、しかも「written and binding」なモノ、という要求を出すあたりも、さすが、日常生活で「pardon?」とか言ってる国だけのことはあるなあ、と。(笑)
日本のドラマで、犯人が「小泉首相の恩赦を要求する!」というようなことを言ったとしたら、(首相にそういう法的権限があるのかどうかもともかく)、そもそもドラマとしてのリアリティが全く無いですよね。犯罪者が離れた場所にいる弁護士に書面の内容を確認させる、というようなシーンも、日本でドラマにしてリアリティが出るかしらん。
こういう「”フレキシブルな”対応ができる可能性」を残す、というのは、ゲーム理論的に考えて制度設計としてはたして正解なんでしょうか?「テロリストとは交渉しない」というのが表向きの大前提だと思いますが、(こっそりやるにしても)1回こっきりのゲームであればうまくいくような気もしますが、複数回のゲームになってくると、犯罪者側の交渉材料として振り回されるリスクは非常に高くなる気がするんですが。(よく存じませんけど。)
ではまた。
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米国ではpardonはイコール恩赦、なんでしょうか。
実質上の使われ方としては(せいぜい)parton=exceptional offerなのかな、と思ったんですが。
んで「written and binding」ってのはつまり
readably written and can be authorised anyhow
という程度かな、と思ったり。
褒め言葉のつもりでdivaって言ったら米国では
「demandingですっげえワガママなどーしょーもないオンナ」
の意味になる、という事態に直面しまして、
「いや、欧州的にも褒め言葉だからあんまり心配しなくても良い」
と慰められ、同じ英語とか言っててもえっれえ違うもんやの、
という体験をしたばかりでしたので。
大統領が恩赦をすることができるのは、連邦法上の犯罪に限定されます。人を殺せば州の刑法に抵触するので大統領は恩赦を与えられないはずで、24のドラマを見てて、あれれ?と思ってしまいました。どーでもいいですけど。
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