「仕事のやり方」本(まとめレス)

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私は、人から仕事のやり方をあーだこーだ言われても、結局、自分のやり方しかできない人間なのだ・・・ということが遅ればせながら最近やっとわかってまいりました。
梅棹忠夫氏の「知的生産の技術」から始まり、野口悠紀雄氏の「『超』整理法」など、かつては、「他人の仕事のやり方」を参考にしようとしたこともありましたが、一度として成功したためしが・・・無い。
このため、世にある「こうすれば仕事がうまくいく」系の本は、最近はあまり手に取らないことにしているんですが、いろいろ送っていただいたので、まとめて取り上げさせていただきます。
デジタル・ワークスタイル—小さなことから革命を起こす仕事術  3時間で「専門家」になる私の方法  究極の会議


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デジタル・ワークスタイル—小さなことから革命を起こす仕事術
徳力 基彦
二見書房 (2007/04)
売り上げランキング: 132235

まず、ご存知、「アルファブロガー生みの親」である徳力さんの本。
(送っていただいてから半年が経ってしまいました。)
ネットを使った仕事術の本としては、初級後半〜中級編じゃないかと思います。
ちなみに、本から全く話がそれますが、(これももう掲載されて半年近く前になりますが)、徳力さんとカレンの四家さんが、「アルファブロガー」誕生に関連して、対談で驚くべき事実を語っておられます。

ブログ界最強のサポーター、徳力基彦のビジョン
「21世紀が本当の意味で個人の世紀になるお手伝いをしたい」
http://markezine.jp/a/article/aid/1025.aspx?p=2
(要会員登録。無料。)
四家:社長ブログでさえ、ビジネス色が薄いものが多かったですよね。
徳力:もちろんそういうブログも価値はあるとは思いますが、僕はあまり興味が無かったんです。当時isologueの磯崎さんとメールをやり取りする機会があったんですが、僕は磯崎さんを凄い価値のある有名ブロガーだと思っていたのに、磯崎さんに「僕のブログなんてそんな読まれていませんよ」というようなコメントをもらったんですよ。
四家:え、意外な話ですね。
徳力:実際、人気ブログっていうと芸能人ブログとか社長ブログの時代でした。でも、明らかに大勢に読まれていると思っていたのに、それを本人が自覚していないのが結構ショックというか驚きでした。僕自身、梅田さんのイベントに行ったりとか、田口さんと橋本さんの無敵会議に参加したりとか、アルファブロガーに選ばれるだろう人の何人かにはお会いしていて、刺激を受けてた頃で「インターネットやブログを上手く活用すれば、個人でも企業並みの影響力を持つことができる」ということを、ようやく理解し始めた頃だったんです。だからそれだったらビジネス系の濃いブロガーのリストを作るための、ランキングができないものかと妄想してたんですよね。本来はビジネスブロガーと言えばいいんでしょうけど、幸か不幸か当時は「ビジネスブログ=企業が運営するブログ」になっていたじゃないですか。そうするとビジネスブロガーランキングだと、企業ブログランキングと思われそうだなと。
四家:そのあたり定義難しいんですよね、毎度。
徳力:ちょうどそんな頃にAd Innovatorの織田さんがアルファブロガーという言葉を記事で紹介していて、「これだ!」と(笑)。

つまり、ブログの潜在力をまったく理解していなかった私のアホさ加減が、奇しくも「アルファブロガー」誕生のささやかなお役にたった、というお話であります。
ブロガーとしての私が今あるのも、徳力さんのおかげ以外の何物でもありませんで、この場をお借りして厚く御礼申し上げたいと思います。ありがとうございます。<(_ _)>
「21世紀が本当の意味で個人の世紀になるお手伝いをしたい」
というビジョンも、最初読んだとき、(そこに至る遥かなる道のりを考えると)目頭が熱くなりました。

3時間で「専門家」になる私の方法
佐々木 俊尚
PHP研究所 (2007/09/11)
売り上げランキング: 46

 
続きまして、ご存知、佐々木俊尚氏の新著です。
mixiの日記で某(元)ブロガーの方が、「3時間でなれる(カッコ付きの)『専門家』の先に本当の専門家の領域が存在する」という趣旨のことをおっしゃってましたが、私は、(確かにそうなんですが)、3時間で「専門家」になることを毎日繰り返していたら、本当に何かの専門家に化けるやつも出てくるんじゃないか派、であります。
と思って読み進めてみると、冒頭のほうで、ちょっと痛いミスを発見。

新聞1部の情報量は、おおむね50〜70万文字といわれています。コンピュータの単位でいえば、25〜35万バイト。つまり25〜35メガバイトですね。フロッピーディスクでいうと、30枚前後。

新聞1部の情報量が50〜70万文字分、というのは、文字部分だけの量だと思いますので、画像部分も換算するともうちょっと大きくなるでしょう、というのは置いておくにしても、それを1文字=2バイトで換算すると、(2で割るんじゃなくて2を掛けないといけないので)「100〜140万バイト」でないとまずいかと。
1メガバイト=(または≒)100万バイトなので、フロッピー30枚じゃなくて、1枚分くらい、ということになるかと思います。(圧縮しないとして。)
もちろん単純な勘違いだと思いますが、「3時間でなる専門家」は、実際に実務や教室で年単位で教育を受けた「旧来型の専門家」と違って、こういうポカが出やすいところが特徴ではないかと思います。:-)

究極の会議
究極の会議

posted with amazlet on 07.09.20
鈴木 健
ソフトバンククリエイティブ (2007/08/31)
売り上げランキング: 2074

 
国際大学GLOCOM主任研究員で株式会社サルガッソー代表取締役の鈴木 健氏による本。
大変親切なことに、この本で伝授される「たった一つのコツ」を冒頭で、
「会議はその場で議事録を作るためにある」
と、紹介しちゃっていただいてます。
私の場合、最近は出席する会議がほとんど、取締役会、監査委員会、監査役会などなので、鈴木氏のおっしゃる「議事録ドリブン」をそこそこ実践できている気がします。(つまり、最初からある程度、議事録のできあがりを想定しながら会議をすることは多くなっています。)
また思い浮かべてみると、「議事録にならないような会議」は、確かに非常に効率が悪いですね。
ちなみに、この株式会社サルガッソーという会社、取締役に日本技芸の御手洗さんや猪木弁護士などがいらっしゃる、なにやら大変楽しそうな会社、であります。:-)
(ではまた。)

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1 thoughts on “「仕事のやり方」本(まとめレス)

  1. >1文字=2バイトで換算すると、(2で割るんじゃなくて2を掛けないといけないので)「100〜140万バイト」でないとまずいかと。1メガバイト=(または≒)100万バイトなので、フロッピー30枚じゃなくて、1枚分くらい、ということになるかと思います。
    私と同じ部分の記載が気になる方がおられて、安心しました。