外国人参拝客の目に明治神宮はどう映っているのか

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連休中、明治神宮に行って参りました。
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明治神宮の本殿に参拝したことは何回かあるのですが、500円払わないと入れない「内苑」があって、そちらは(記憶の限りでは)入ったのは初めて。その中に、上の写真の「清正井」もあります。
この清正井は都内でも有数の「パワースポット」なんだそうですが、パワースポットとはなんじゃい?ということはともかく、この内苑は500円出すだけの価値あり。東京の真ん中にこんな奥深い森林があったのか、と驚くこと必至であります。
そしてもうひとつびっくりしたのが、明治神宮の外国人観光客の多さ。


敷地内を歩いている人のざっと半分弱は外国人という感じでありました。外国人観光客といえば浅草に行くというイメージがありますが、ここは確かに、浅草よりも日本人の自然観を体感できる場所かも。(伊勢神宮あたりまででかけてもいいと思いますが)、東京周辺のみの観光で伊勢神宮の雰囲気を味わうには明治神宮かも知れません。
勢い、奉納されている絵馬も、ざっと4割くらいは外国語で書かれてます。
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ロシア語、タイ語、英語などとともに、中国語や、特に韓国語のものが非常に多いのが「おやっ?」という感じであります。
おそらくみなさん、ここが明治天皇を神として祭ってある場所だということは知っているのだと思いますが、その神に願をかけるというのは、その方々にとってどういう意味を持つんでしょうか。
若い人などは、あまりそのへんは気にせずに、比較的ミーハーな(トレビの泉に行ってコインを投げるのと同様な)気持ちで願掛けしてるだけなんでしょうか。
それとも、西欧の列強の軍門に下らずに自国を近代国家に導いたアジアの君主として、もうちょっと積極的な評価をしている、または少なくともイメージは悪くは無いんでしょうか。
Wikipediaの記述を見ると、確かに、「明治六年政変では、勅旨をもって西郷隆盛の朝鮮派遣を中止させてこれを収め」といった記述もある一方で、在任中に韓国併合が行われているのも事実であります。
また、上述の井戸を掘ったという加藤清正は、韓国では人気がないはずの秀吉の忠臣というのもご存知の通り。
ちなみに、「五箇条の御誓文」の内容は、下記の通り。

一 広ク会議ヲ興シ万機公論ニ決スヘシ
一 上下心ヲ一ニシテ盛ニ経綸ヲ行フヘシ
一 官武一途庶民ニ至ル迄各其志ヲ遂ケ人心ヲシテ倦マサラシメン事ヲ要ス
一 旧来ノ陋習ヲ破リ天地ノ公道ニ基クヘシ
一 智識ヲ世界ニ求メ大ニ皇基ヲ振起スヘシ

境内に大書してあるのですが、日本が民主的な近代国家になる際の基本コンセプトとして、簡潔にして非常によくできているなあと、(私が申し上げるのもなんですが)思いました。
スタートアップのベンチャー企業が成長して、属人的技量ではなく「組織」としての力を発揮する次のフェーズに移らないといけなくなったときなどにも、参考になるものが大いにあるのではないかと思います。
(ではまた。)

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