Macbook Airに、VMWare Fusion
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の仮想マシン(Virtual Machine)の上でWindowsをインストールをしている間に、つらつらと、いろんなことを考え(妄想し)ました。
皮肉なことに、今回のWindowsからMacへの移行で最も時間がかかった作業は、「Windowsのインストール」(苦笑)であります。
しかも、Macだと箱をあけてスイッチを入れた時からおしゃれな画面が始まるのに、Windowsをインストールするときには、解像度の低いブルースクリーンからはじまるというのは、何とも前世紀感が漂います。
ここで、Macbook Airを買ってVMWare FusionでWindowsをインストールしようと思っている方にご注意。
今、店頭で売られているVMWare FusionでMacbook AirにSuper Drive(外付けDVDリーダ)からWindowsをインストールすると、インストールはできますが、その後コケます。
私、これに気づかないで「おかしいなあ」と思いつつ3回くらいWindowsのインストールをやりなおしたのですが、このバグはすでに最新バージョンでは改善されています。このバージョンをダウンロードしてインストールしないとだめですよ。
MacBook Air で VMware Fusion をご利用される際の注意点について
http://www.act2.com/products/fusion/
本来、長時間かかるWindowsのインストールを3回もやらされたら、ちゃぶ台を引っくり返したくなること必至なわけですが、そこはさすが「仮想マシン」。
ご案内の通り、Windowsをインストールする際には、途中でプロダクトキーを入力させられるほか、何回かリブートしたりするのにつき合わされるわけですが、今回の場合、最初にプロダクトキーを入れておけば、あとの作業はすべて「Fusion」がやってくれるので、他の仕事をしたりテレビ見たりしながら、あとはMacにお任せなわけです。
企業の大規模な業務システムでも、サーバに直接OSを載せるのではなく、仮想マシンの上でWindowsやLinuxを走らせることによって、遠隔でソフトウエア的にリブートができたり、作業効率がいろいろ高まるようなソリューションがすでに導入されてますが、そうした仮想マシンのメリットをプチ体験いたしました。
さて、この仮想マシン上でインストールされているWindowsを見て思ったことは、
「このWindowsは、自分がMacではなくPCの上で動いていると思ってるんだろうなあ。」
ということであります。(MacにインストールされるWindowsの気持ちになってみたことのあるアホな方は、比較的少ないのではないかと。)
実際には、仮想マシンの方からWindowsに、自分が仮想マシンであるということを匂わす情報が渡されるケースもあるのかも知れませんが、理屈としては、完全にソフトウエアがハードウエアのフリをする(emulateする)ことが可能なはずです。
我々が「目の前にコップがある」と認識していても、それは「コップという物体を直接認識している」のではなく、「コップがあるという情報」を認識しているにすぎないのと同様、このWindows君は、「僕の操作できるハードウエアがあるぞ」と思っていても、それはあくまで「バーチャル」なハードウエアにしかすぎないわけです。
すなわち、「色即是空(real=virtual)」を具現化したのが仮想マシン。
Macに仏を見た思いがしました。(ありがたや、ありがたや。)
この仮想マシンをもうちょっと進めると、ご案内の通り、下記のとおりとなります。
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(おそろしや、おそろしや。)
(ではまた。)
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あれ?百億千億じゃないの?
それは、宇宙全体自体が「仮想マシン」だった、てなお話のことですよね。(そうか。あの話もシッタータが色即是空を悟るというオチのお話だったわけですね。)
私が申し上げているのは、もうちょっとレベルの小さい、宇宙の「サブセット」であるところの仮想マシンのお話であります。
(ではでは。)
(追伸)
光瀬龍版じゃなくて萩尾望都版だと、「宇宙の外」がより強調されていた、というような記憶がよみがえってきました。