(注:このエントリには「エセ科学」的要素が含まれている可能性があります。鵜呑みにしないよう特にご注意ください。:-)
最近、世の中景気がいいとはとても言えない感じでありますが、ものは考えようで、不景気なときこそ起業のチャンス、という考え方もあります。
ちょっとアヤシゲな話で恐縮ですが、太陽黒点数の周期を見てみましょう。
太陽黒点は11年ごとのきれいな周期で数が上下します。
ご参考図:http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/28/Sunspot_Numbers.png
黒点という「模様」が地球に影響を与えると考えちゃうとオカルト的に聞こえますが、黒点数が多い時というのは太陽活動の活発な時ですので、黒点数の多い時には地球に到達する太陽からの粒子等(太陽風)が増加し、オーロラの数や規模が増えるなど、地球に実際に物理的な影響を与えます。
上記のNASAによる太陽黒点数の推移と今後のPredictionの通り、現在2008年は太陽黒点数のボトムであり、今後は、2012年のピークに向けて、上昇期に入る、ということに。
(ここまでは確実に科学的なお話。)
また、太陽の活動が何十%か減少したら人類は確実に滅亡ですので、経済活動が太陽の活動と全く何の因果関係もないとまで言ってしまうと、非科学的なお話になります。
(ここからちょっと話がアヤシくなってきますが、)
この黒点の周期は80年代の不動産バブルのピーク、2000年あたりをピークとするネットバブルとぴったり一致しておりますね。
次のピークは2012年頃。
米国のthe National Center for Atmospheric Researchの研究によると、この次の太陽活動のピークは、1960年代以来のデカいものになりそう、とのことであります。
ケインズは、マクロ的な投資水準(量)は(合理的な演繹などではなく)「アニマル・スピリット」によって決まると言いましたが、投資というのは、その投資から得られる将来キャッシュフローの現在価値(「事業価値」)と投資額のどちらが大きいかで決定されますし、将来キャッシュフローは人間が頭の中で勝手に作り上げたものにすぎませんので、楽観的か悲観的かで大いに異なった結果になるというのは間違ってはいないでしょう。(太陽の活動が人間の楽観性に影響を与えるのかどうかは謎ですが)、社会全体の人間の頭がバブっているか冷めているかで異なって来るというのは大いに納得できるところではあります。
一方で、経済活動は「カオス」ですので、太陽活動といった単一の要因だけで(例えば具体的な株価水準など)が決定されるなんてことはあるわけがありません。(例えば、法律や制度上、経済活動に制限がかかっていたら、いくら太陽が活発に活動しようが、バブるわけもありません。)
ただし、過去の景気循環と太陽活動の関係を見ると、「大きなトレンド」としては、まったく関係がないとまで言い切るのもナニかなあ、という感じもします。
世の中がバブり出して来てからバブルの尻馬に乗ろうとした人というのは大抵失敗しますので、景気が良くなって来た時にフルスロットルできるようにするとなると、事業の構想を考えたり会社辞める算段をしたり資金の当てを探したりするのに、取りかかって1年で起業、そこから2年くらいで着実に実力をつけておく、とすると、逆算して今が新しい事業の構想を始める最良の時期、と言えるかも知れません。
(責任は全く持てませんが、ご参考まで。)
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おお!
nettalk以来の時代は一巡りしての黒点活動期の話題ですね。
楽しみですわ。
面白い!
「エセ科学」とはこの位の距離感で付き合うのが丁度良いかなあ、と思いました。
しかしケインズのアニマルスピリットの話はまったく知りませんでした。
昔、磯崎さんが主催されていたMLで書かれていたと記憶しています。
また一巡してこのご高説を伺うとは・・・。