放送大学「現代の国際政治(‘08)」第13回「エネルギー」の回で、高橋和夫教授が、「中国という国がどのくらいエネルギーを確保するために努力しているか」ということを示すものとして掲げられた数字。
何の数字かと言うと・・・
中国で2006年1年間に炭鉱事故で死亡した人の数、だそうです。
(それも、webを検索すると、どうもこの年の異常値ではなくて、毎年、千人単位の方が亡くなっているようで。)
(太平洋戦争や湾岸戦争を肯定するわけではまったくありませんが)、エネルギーを断たれるというのは、政治の指導者にとってはものすごい恐怖なんでしょうね。
今後ますます中国が経済発展すると、一体どんなことになっちゃうんでしょうか、ということを深く考えさせられる数字であります。
(ではまた。)
【追記】
コメント欄も、ぜひご覧下さい。驚きの数字が・・・。
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The death tolls may be 20x higher if you include illegal mines, actually:
BBC story: “China mining toll ‘below 100000′”
http://news.bbc.co.uk/2/hi/asia-pacific/7855330.stm
China Daily article
http://tinyurl.com/d4rvl4
Richさん、ご無沙汰してます。
>The death tolls may be 20x higher if you include illegal mines, actually:
10万人・・・絶句するしかない数字ですね・・・。
「illegal mines」という存在があること自体、不勉強ながら存じませんでした・・・。
東シナ海ガス田で「問題」が起こるわけですね・・・。
どうもありがとうございます。
(ではまた。)
こちらにNHKで放送された中国炭坑のドキュメンタリーの興味深い要約があります。
http://d.hatena.ne.jp/kaikaji/20070411/p1
描かれている実態に気圧されるとともに、「人はインセンティブに反応する」という言葉を思い出し、この言葉に凄みを感じました。