本日の日経新聞 大機小機 欄に「盤側」氏が登場されていたので、氏の書いたコラムを過去から全部読み直してみました。
で、このデータから、氏の登場間隔をグラフ化してみたのが下の図です。
ここ1年くらい、ちょっとお目にかかる機会が少ないような気がしていたんですが、確かに、21番目くらいの記事までは、中2か月(約60日)で登板されていたのが、21番(2007年11月)以降の約1年間は、急に間が80日から100日超程度あくようになってしまっており、実際、登板回数は減っていたようです。
しかし、2008年11月の26番目の記事以降は中2か月での登板に復帰し、今回のコラムは2か月を切る間隔(52日)での登板なので、完全復活された、ということでしょうか。
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氏の書かれたコラムの内容を分析してみると、
- 「資本市場と法」といった(会社法や商法、金融商品取引法や証券取引法のクロスオーバーするような)領域に関する記事が多い。(というか、そうした領域に直接関係しないのは、渋谷公会堂が「渋谷C.C.Lemonホール」に名称変更したのはけしからん、というNo.16「命名権の売買と市民社会の成熟度」くらい。)
- アメリカ(連邦・州)、ヨーロッパ(イギリス、フランス等)など、海外の会社法等の事情にお詳しい。
といった傾向から考えると、資本市場関係の実務家や経営者の方かなあとも思うわけですが、
- 商法の歴史に思い入れがおありのようだ。(17「田中耕太郎氏の教訓」)
- 大学や法科大学院の実情、法学関係の学生の就職事情にお詳しい。(14,22など。)
から考えると、大学の法学部(会社法、金商法)関係者の方かなあ、とも思う訳です。
しかし、
- 大学の法学部の先生にしては、法律の条文を技術的に細かく解釈して行くというより、日本の通説には必ずしもあてはまらない「プリンシプル」を重視した大胆なことをおっしゃる。
- (買収防衛策を提案するような「金融系」の)大手弁護士事務所が、あまりお好きでない。(1、8、20など)
といった感じもあり、また、前にも申し上げたんですが、インサイダー取引の要件の説明が、大学の法学部の教授の方にしては非常に「大胆」ですし(ちなみに、その後の25番の「インサイダー取引を巡る混迷」では、大所高所からの解説でありながら、かなり丁寧な説明になったなあ、と思ったら)、昨年末(26)の「有限責任パートナーシップ(LLP)や有限責任カンパニー(LLC)は、過度なファンドや証券化を可能にし」というのも、ホンマかいなという気がするわけで、
もし大学の法学部関係者の方だとしても、平均的な法学部の教授の方のイメージとはずいぶんかけ離れたタイプの方なのかなあ、と想像しております。
ちなみに以前、盤側氏のコラムについて書いた記事に対していただいたコメントでは、
「通りすがり」氏:
気になるペンネーム氏のコラムを集めて、ぢーっと眺めていると・・・ほら、分かった!ちなみにその方は・・・(自粛)。
「mousikos」氏:
盤側氏が誰かは、氏の属する業界では周知の事実です。引用中にある言い回しからも分かります。
とのことですが・・・・・・・・私にはよくわからないなあ。(微笑)
でも、上記のような要件を満たすような方って、きっとすごく少ない人数に絞られるんでしょうね。(棒読み)
(ではまた。)
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その通りすがりです。いつも楽しく拝見しています。
知っている人は知っているのでニヤニヤと楽しみ,知らない人は執筆者の肩書き抜きで虚心坦懐に内容の是非を自分なりに評価し,それぞれの立場で楽しめるものですよね。
コメント、どうもありがとうございます。
今回分析して、ちょっとだけニヤニヤさせていただけました。
(ではまた。)