日本の大手新聞社のように、1紙で数百万人から1千万人超の読者を獲得している新聞というのは、世界でも珍しいようですし、基本的に世界のどの新聞社も、言論の自由を守るために外部の介入を嫌うはずなので、上場してないことがほとんどかと思います。
このため、日本の大手新聞社の開示データというのは、単に日本の一企業のデータというだけでなく、世界の言論ビジネスがどうなっていくかを考える上で非常に貴重な資料なんではないかと思います。
ということで、今週は、先月末に開示された有価証券報告書から、朝日新聞社を中心に、新聞の現状と将来について考えて見てみました。
今回の目次、キーワードは以下のような感じになります。
- 朝日新聞社の業績
- ド赤字なのに巨額の寄付?
- 株式の売却が、個別決算では利益が出るのに連結では損失が発生するわけ
- 「財団法人香雪美術館」と「財団法人朝日新聞文化財団」
- テレビ朝日株式
- 社主 村山美知子氏の相続対策
- 会社法第308条(相互保有株式)
- 放送法上の「認定放送持株会社」
- 朝日新聞社の株価はいくらだったのか?
- 改革のための新聞大手各社の「余力」
- 朝日新聞社のコスト構造
- 日経・朝日・読売の業務提携
- 改革の気合いの入った役員陣?(同業他社比)
- 平均年齢と社外役員
- 冨山和彦氏、登場
余談になりますが、今回、日経・朝日・読売各社さんの業務提携による「あらたにす」というサイトのトラフィックを見てみたら、このブログのアクセスとあんまり変わらないんですね。
(出所:alexa)
新聞のネット時代への対応というのは、なかなか大変で、今後も苦難の道のりが予想されそうです。
(ではまた。)
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新聞社と新聞販売店の未来
朝日新聞がCNETやZDNETを事業継承というニュースが7/1にありました。 愛読している磯崎哲也さんのメルマガ最新号が「新聞業界は今、どうなってるか?(朝日新