今週の「週刊isologue」では、日本の起業をデータから考えてみます。
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今朝起きて最初に目にとまったのが、Market Hack編集長の広瀬隆雄さん(@hirosetakao)の下記のツイートです。
#markethack 世界標準から余りにかけ離れている日本の起業意識 http://bit.ly/9dX8HX
(http://twitter.com/hirosetakao/status/12007562402)
広瀬さんが書かれた
終わってる国日本 起業動向から見た危機感の欠如
http://markethack.net/archives/51537824.html
というMarket Hackの記事を紹介しています。
同記事の冒頭の部分を一部引用させていただくと、以下の通りです。
日本オワタ、、、
『グローバル・アントレプレナーシップ・モニター 2009グローバル・レポート』を読んだ僕の率直な気持ちです。
ギリシャの直面している問題を見て、(明日は我が身)と感じている投資家も多いかと思います。
(中略)ギリシャが成長できないのは活気溢れる産業活動が無いからです。
ビジネス・チャンスは時代とともに変わり、必要とされる財やサービスは移ろいで行くものである以上、企業も柔軟にそのような変化についてゆかなけえばいけません。もちろん、既存の企業が変化に対応するということも大事ですけど、やっぱり新しいビジネス・チャンスには新しい企業が取り組むというのが自然な姿だと僕は思います。
つまりアントレプレナー(起業家)を巡る環境というのは、その国の活力や将来の潜在成長力というものを考えた場合、極めて重要な問題だということです。
その起業を巡る環境ですが、日本の状態はハッキリ言ってお寒いです。
これに続くMarket Hackの記事本文もぜひご覧下さい。
「起業のチャンスがあると思うか?」
「自分に起業の能力はあると思うか?」
「事業失敗への恐れ」
「起業は自分の進路として良いと思うか?」
「成功した起業家の社会的ステータス」
等のグラフも掲載されていて、どれも「日本が世界の中で最悪」と見えます。
私も、これを見た第一印象を、ツイッターに以下のように書きました。
このグラフはスゴい!起業関係者要回覧。(ものすごいチャンスだ、とも言えるw。)
(http://twitter.com/isologue/status/12010600590)
ご参考:viratterというツイッターの発言をまとめサービスに、他の方々の反応も載っています。
http://viratter.jp/t/12007562402
しかし、日本って本当に起業に最悪な環境なのでしょうか?
日本の起業環境に改善の余地がたくさんあるのは確かにその通りだと思いますし、成長戦略無くして日本の財政や将来の国債の償還の懸念が感じられるというのは全くその通りではないかと思います。
政府が「行き過ぎた金融資本主義」なんてことを言ってることに強い警鐘を鳴らすことも必要でしょう。
また、株式上場を目指すような起業というのは決して簡単な話ではないので、私は誰にでも起業を勧めるオッサンでもございません。マクロで起業が増えるのはいいことですが、イケてない人が起業しても失敗するだけ。
しかし、冒頭のような記事を読んで
「やっぱり日本では起業に冷たい国なんだなあ」
「日本は起業のチャンスが無い国なんだなあ」
と思ったら、それは大違いじゃないかと思います。
広瀬さんが引用されているレポートその他のベンチャー企業のデータを見ていくと、逆に日本は、世界で最も起業のチャンスがある国とも考えられるのではないかと思います。
ということで、今週の目次とキーワードは下記の通り。
- 元レポート(GEM Global Reports 2009)の概要
- どこまでが「アーリーステージ」か?
- 「ベンチャー企業で働く人(TEA)の比率」とは?
- 日本の起業環境は世界最悪なのか?
- 日本はベンチャー資金が供給されない国か?
- 日本は世界一ベンチャー投資が受けやすい国?
- 景気や制度のせいにするな
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(ではまた。)
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日本の場合、まずは財布をカミサンから奪還する事が先決ですよ。(笑)
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