さて今週は、東京電力にどのくらいの損害が発生していて、3月末または現在、東京電力が債務超過に陥っているのかどうかについて検討したいと思います。
「東京電力はすでに債務超過だ」
「いや、まだ十分資産超過だ」
「発電と送電に分離すべきだ」
「いや、福島原発だけを分離すべきだ」
「そのままでいい」
等、いろんな意見が出ているようですが、まずは、現在(平成23年3月の決算期末)の東京電力の財政状態について、ザックリではありますが推定を行ってみたいと思います。
今週の目次とキーワード:
- 直前の東京電力の財政状態
- 市場の反応
- 損害賠償にかかわる「引当金」
「企業会計原則」における要件
IFRS(IAS)における要件 - 東京電力の損害賠償責任に関する法律の整理
「無過失」=「なんでもかんでも」ではない
「原子力損害」とは
一般の損害賠償責任との関係 - 損害賠償額の推定
休業損害
土地の補償
その他 - 設備の損害、減損、資産除去債務
福島第一原発の設備額の損失
福島第一原発の解体・廃炉費用(資産除去債務に含まれていなかった分)
その他の原発の損失(減損) - 売上の減少等
- 実際の財務諸表計上額はどうなるか?
- まとめ
(ではまた。)
[PR]
メールマガジン週刊isologue(毎週月曜日発行840円/月):
「note」でのお申し込みはこちらから。