今回も先月に引き続き、Googleのモトローラ(Motorola Mobility Holdings, Inc.)買収に関連して。
GoogleがMotorola Mobilityを買収した最大の目的の一つは「特許」だと言われていますが、具体的にどんな特許かはなかなかイメージしにくいかと思います。
同社の特許ポートフォリオが具体的にどのくらいスゴいのかは、個別の特許の内容を見たりスコアリングの手法を使ったりしないとわからないと思いますが、今回は、同社がSECに提出した開示資料から、どの程度のことまでわかるかを見てみたいと思います。
(この開示資料が同社の特許戦略を分析する資料として最も適切な資料かどうかはわかりませんが、法令や訴訟リスクを考えればウソは書きにくいし、かなり詳細に開示せざるを得ないので、知財戦略が会社の大黒柱である世界的企業の具体的事例として、かなり興味深いんじゃないかと思います。)
具体的な主要特許や製品が並べられているので、デジタル・ガジェット好きの方などでしたら、Motorola Mobilityが保有する特許ポートフォリオのイメージが、なんとなく、お分かりいただけるのではないかと思います。
目次とキーワード:
- リスクファクターにおける記述
- Google製のAndroid OSの利用度合い増加と、リスク
- GoogleのAndroid供給契約
- Motorola Mobilityの販売先と競争構造
- Motorola Mobilityは、どんな技術が得意なのか?
- 集約化(convergence)と生態系(ecosystem)への理解
- Motorola Mobilityのライバル
- モバイル・デバイス市場における競争の鍵は?
- 特許関連の訴訟
ご興味がありましたら、下記のリンクからお申し込みいただければ幸いです。
(ではまた。)
[PR]
メールマガジン週刊isologue(毎週月曜日発行840円/月):
「note」でのお申し込みはこちらから。
特許の有効期間は20年ですから、20年たてば無価値になってしまいます。実際には平均残存期間は10年程度しか残ってないでしょうから、傍目から見ると随分高いお買い物をしてるなと思えます。
訴訟対策なのでしょうけれど、訴訟でガチンコ勝負したほうが負けたとしてもお安く済むんじゃないでしょうか?