今回は、モトローラ(Motorola Mobility Holdings, Inc.)とGoogleの買収交渉の内幕に迫ってみたいと思います。
先週9月13日に、Motorola Mobilityは「PREM14A」という書類をSECに提出しました。
この書類でMotorola Mobilityは、単に買収の条件等や考え方を述べるだけでなく、Googleとの交渉の経緯が日記のように克明に記載されていてビックリします。
上場会社のM&Aだけでなく、非上場のベンチャーがバイアウトされる時の交渉の参考にもなるでしょうし、日本でも近年、買収やMBOに関わって株価が安過ぎるといった訴訟も増えていますので、こうした買収が行われる際の、交渉のプロセスや、買収側のコーポレートガバナンス、取締役会での検討事項、開示内容等がどうあるべきかということについても、大いに参考になるのではないかと思います。
以下、目次とキーワード:
- 買収のスキーム
- Nortel Networksの特許オークション
- Googleからの最初のコンタクト
- なぜ最初の日付があいまいなのか?
- 2人は知り合いだったのか?
- 最初のコンタクトは何月何日だったのか?(推理)
- 最初のミーティング
- アイカーン氏とのミーティング
- アイカーン氏はGoogleからのアプローチをいつ知ったのか?
- 買収価格の駆け引き
- 買収と「相見積もり」
- ゴールデンパラシュートと利益相反
- モトローラとビデオ会議
- Googleが欲しかったのは特許?それ以外?
- なぜこれだけ細かい経緯を発表したのか?
- 日本企業ならこれだけ速い意思決定ができたか?
- 「進行中の知財関連訴訟」とは?
ご興味ありましたら、下記のリンクからお申し込みいただければ幸いです。
(ではまた。)
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