先週は、「日本でもベンチャーへの優先株投資が普及するか?」ということについて考えました。
日本は、(創業初期から本格的にエクイティファイナンスをするという意味での)ベンチャーの歴史がまだ10年ちょっとしか無いと言えますので、おそらく日本も今後、経済産業省の「未上場企業が発行する種類株式に関する研究会」報告書にある米国の図;
のように、今後10年とか20年をかけて、ベンチャーのexitの比率がIPOからバイアウトに移行していくのではないかと思います。
以前から「Venture Deals」という本;
Venture Deals: Be Smarter Than Your Lawyer and Venture Capitalist
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Brad Feld Jason Mendelson
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に基づいて、ベンチャー実務について考えるというシリーズをやっておりましたが、久々にこの続きとして、この本の「LOI=Letters of Intent」の章をベースに、米国と日本のベンチャー買収の実務について考えてみたいと思います。
この「シリコンバレー進出のファイナンス」シリーズのバックナンバーは、以下の通りです。
週刊isologue(第131号)シリコンバレー進出のファイナンス(その1)
今週の目次とキーワード:
- Structure of a Deal(ディールの構造)
- 「買収価格」に何が含まれるか?
- escrow(エスクロー)
- working capital(運転資金)
- earn-out(成果報酬)
- management retention pool(役員インセンティブ)
- 経営者と投資家の利益相反
- Asset Deal versus Stock Deal(売却スキーム)
- assetかstockか。時系列の推移
- 法人格が残るかどうか、と日米の慣習の違い
- Form of Consideration(対価は何?)
- Assumption of Stock Options(ストックオプション関連)
ご興味がありましたら、下記のリンクからお申し込みいただければ幸いです。
(ではまた。)
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