Googleは電気羊の夢を見るか?

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見そうな気がします。世界で一番始めに。
founderのお二人も、そういうことにすごく興味がありそうですし。
検索エンジンのDBの要素同士の関連の構造というのは脳のニューロン同士のリンクと、ある意味、非常によく似てるのではないかと思います。大学の研究室に置けるコンピュータ程度の記憶容量ではまだまだ人間の脳にはかなわないでしょうが、Googleなどの検索エンジンあたりになってくると、そろそろ人間の脳のポテンシャルに量・スピードで迫りつつあるんではないでしょうか。
もちろん、今のまま量だけ増やしていけばGoogleが人工知能になるというわけではないでしょうが、先日ご紹介したマイクロソフトのAsk MSRプロジェクトのように、あと「ひとヒネリ」してやるだけで、かなり「知能」に近づく気がします。(少なくとも、他のどんなモノよりも。)
もしかすると、もうすでにGoogleのラボではコンピュータが「デイジ〜、デイジ〜♪」と歌ってるかも知れませんね。
SFの中では、こうした「ビッグブラザー」的な人工頭脳は、政府が作ったり、軍事用に作ったり、「アイ・ロボット」の中もロボットの制御用に使ったりしているわけですが、現在のような発達した資本主義社会の中では、政府だとか特定企業用のものが作ったものや「極秘に」作られたものが製品やサービスとして最終的に勝ち残れる可能性は極めて小さい。現在までインターネットのプロトコルがARPAの中で研究され続けていた場合の通信機器の性能と、現在のCISCOのルータの性能のどっちが優れているでしょうか?と言ったら、そりゃCISCOのでしょうし、トマホークミサイルの先端のカメラがソニー製だ、みたいな話のほうが説得力があります。
つまり、「民生用(コモディティ)」の方が勝っちゃう、ということですね。
また、そうしたプロジェクトをファイナンスするのは、政府の補助金とかマッドサイエンティストの遺産とかではなく、金融市場の資金というわけです。つまり、全く極秘に開発が進むというよりも、画像検索とか自然文検索とか「小出しにディスクローズしながら発展」するというシナリオの方が可能性が高い。
検索エンジン対策(SEO)というのは、そうした「ビッグブラザー」に隷従する考え方の原初(笑)とも考えられます。いわんや、いったんコンピュータが「知恵」を持ってしまったあかつきには、人間は記憶の鮮明さや量やスピードでは絶対かなわないわけですから、どういったことになっちゃうんでしょうね?
考えると、夜も眠れませんね。
(ではでは。)

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1 thoughts on “Googleは電気羊の夢を見るか?

  1. いや、面白いですよね。
    昔、IBMのDeepBlueというチェス専用のコンピューターがありましたが、その時も同じような感想をもちました。
    (DeepBlueは力技で計算しまくるので、『脳』にはなりえないですが。。。)
    50年後、100年後の人間に求められるのはなんなんでしょうかね。
    それがビジネスのネタだったりすると思うんですが。
    http://www.venturenow.tv/founder/yoshimatsu/yoshimatsu_011.html