ニューヨークのマンハッタン島は、オランダ西インド会社の総督ピーター・ミノイトが1626年、ネイティブ・アメリカン(インディアン)から60ギルダー(24ドル)相当のビーズなどと交換して手に入れたというのは有名なお話。
「マンハッタンをそのまま持ってれば世界的な大富豪になれたのにアホだねー」と一瞬誰しも思うわけですが、よく考えれば24ドルを現在まで平均5%の複利で運用できたとしても、約26億ドルにはなるわけです。
注:(1+0.05)^(2005年−1626年)=100万倍強
途中、戦乱とか相続税とかいろんな要素で目減りするのでしょうけど、「オレの300年前のご先祖も、なぜ、たった3000円くらいを安定運用しといてくれなかったかなあ」と、つい思っちゃうわけですが。
もう20年も前になりますが、お正月の新聞に吉祥寺ロンロンの折込チラシが入ってまして、裏面に「大正時代の杉並区近辺」という地図が載ってました。
現在杉並区の人口は約52万人ですが、衝撃的なことに、当時の杉並区には、なんと7〜8軒の家しか建ってない!(まさに、17世紀のマンハッタン状態。)
幼稚園から杉並で育った私の周囲には、当然、その実名入りの地図にも載ってるネイティブ・スギナミアンのやつらが何人もいたわけですが、「うち、昔はこのへんの土地一帯全部持ってたんだぜー」というそいつらに、「じゃ、なんで今は持ってないわけ?」と聞くと、全員から、「うん・・・おじいちゃんが、バクチでスっちゃったらしい・・・」という全く同じ答が・・・。
人は、資産が貯まってくると、リスクテイクの欲望に勝てなくなるものなのかも知れません。
(ではまた。)
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おもしろいお話ですねー。
『金持ちとは今現在お金を持っている人のことではなく、お金を持ち続ける能力を持っている人のことだ』という「金持ち父さん」の台詞を思い出しますね。
なるほどー。
私も、どちらかというと「宵越しの金は持たねえ」タイプなので、その能力がぜひ欲しいですねー。
言い換えると、「金持ちになるために必要な能力は、(収益獲得能力もさることながら)、リスク&コスト管理能力だ。」ということかも知れませんね。
(ではでは。)
結構有名な話ですよね。。
でも,落とし穴が・・・
300年前の3000円って,とんでもない大金ですよ・・(^^♪
300年前も、「円」って貨幣単位があったってことをおっしゃりたいわけでしょうか?:-)
300年前に24ドルというのは、どのような価値だったんでしょうか?
大金だったのでしょうか?