2月1日にFacebookが上場申請資料を提出しましたが、2月8日には、これに関連する契約書などの大量の添付資料を提出しています。
今までも、「Dual Class」普通株を使って経営者が議決権を確保して上場するケースは、Googleなどでもありましたが、Google等では創業者等による相互牽制が効く構造になっていたのに対して、FacebookのザッカーバーグCEOはまさに1人で株主総会を牛耳れる「独裁者」ですので非常にまずいのではないか、といった論調も見られます。(「独裁者」のイメージが強いSteve Jobs氏も、追放された時に株をほとんど売却してしまったので、株主総会を支配できるだけの議決権は持っていませんでした。)
今回は、S-1や添付資料から、ザッカーバーグ氏に対するガバナンスが機能しているかどうかを判断できそうな周辺事情、その他について概観してみます。
目次とキーワード:
- 添付資料の一覧
- Facebookの株券
- Facebookの子会社
- Facebookのファイナンス履歴
- ザッカーバーグのお父さんへのオプション
- 新聞社CEOの娘が…
- ザッカーバーグのお姉さん
- 不動産賃貸契約と「ハッカーウェイ」
- Menlo Park市で一番課税資産を持っているのは?
(ではまた。)
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