(本日23時50分頃配信予定)
先週、4月12日に、Googleが2012年第1四半期の決算を発表するとともに、「株式分割」も発表しました。
Googleはご存知の通り、今までも一般に流通する「Class A」普通株(1株1議決権)と、Larry Page、Sergey Brin の2人の創業者等が持つ「Class B」普通株(1株10議決権)を発行していました。
今回行う「株式分割」は、それぞれの種類の株式をただ単に2つに分割するのではなく、「Class C」普通株(議決権無し)という新しい種類の株式を、既存の株主の1株に対して1株配当します。
Googleはなぜ、このような一件奇妙な「株式分割」を行う必要があるのでしょうか?
またこれは、「Don’t be evil」という社是に反した「evil」な目的は無いのでしょうか?
正式なSECへの開示は今週行われる予定ですが、今回はまず、創業者からのレターやGoogleによる解説資料から、そのへんを探ってみたいと思います。
目次とキーワード:
- 創業者からのレター
- なぜ創業者に権力を集中させる必要があるのか?
- 株式配当で実質「株式分割」となるスキーム
- 無議決権のClass C普通株の導入
- Sergey Brin氏は引退するのか?
- Sergey氏がGoogleを辞めたら、1株10議決権の特権はどうなる?
- この株式分割で、既存の議決権比率が創業者有利に調整されるのか?
- 新「Class C」株の導入は上場後の株式構造の変更にあたるのでは?
- スキーム検討のプロセス
- 新「Class C」株は市場で売却できる?
- 決算説明会でのアナリストからのツッコミは?
- 従業員向けストックオプション等はどういう影響を受ける?
- まとめ:このスキームの「悪さ」具合
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(ではまた。)
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