1月から始めたベンチャー支援組織「フェムト・スタートアップLLP」の第2号投資案件として、このたび株式会社カトマック(http://www.katomakku.com/)に300万円を投資し、発行済株式総数の5.88%を取得しました。
カトマックは、Android携帯をリモートで貸し出す「リモート・スマホ・レンタル」のサービスを行う技術系ベンチャーです。
ご存知の通り、Android携帯は機種によってOSのバージョンが違ったり、メーカー毎にOSがカスタマイズされていたりして、1つのアプリが必ずしも全機種ですんなり動くということになっていません。主立った機種でテストしようとしても、端末購入の負担や社内の貸出管理も大変です。(「誰かが勝手に持っていった」「貸したら返って来ない」等。)
「リモート・スマホ・レンタル」は、端末の実機を調達せずとも、開発者がクライアントソフト上のリストからを使いたい機種を選択してワンクリックするだけで、カトマックのサーバーに繋がった各種の実機を、あたかも手元で使っているかのような感覚で使用することができるサービスです。(上の写真のように、Android携帯のウィンドウが画面上に立ち上がり、開発しているアプリを端末にインストールして動作させたりすることが、すべてインターネット経由で行えます。)
(リモート・スマホ・レンタルのプレゼン資料はこちら、
紹介動画は、下記をご覧ください。)
同様に、Andoroid系の開発を行う企業の社内にサーバーを置いて、Android携帯をオフィス内や海外の開発拠点等と効率的に共有できるソリューション「リモート・スマホ・シェアリング」も、今後提供していく予定です。
代表取締役の久納孝治さんは、こうした携帯のハードウエアやOSまでを含めた、かなりディープな知識をお持ちの技術者です。
今までにも、
- DoCoMoの携帯上のJavaでGameBoyが動くエミュレーターを開発
- 久納さんが開発したJavaのAPIが、Skypeの公式APIとして採用
- iアプリ等のケータイJava上で動作するDalvik VMインタープリタ
(仕様書から書き起こしたクリーンルーム実装) - 海外のケータイJavaアプリ(MIDPアプリ)をiアプリに静的変換するツール
(Opera Miniのiアプリ版で採用) - Quick BasicのコードをJavaアプレットに変換するツール
など、携帯端末のハードやOS、開発言語等の深部まで知らないとなかなか開発が難しい、様々な実績があります。
Femto Startupは、カトマックの先月4月2日の設立前から事業の検討に関わらせていただき、今般、投資を行うことになりました。
今後カトマックでは、リモート・スマホ・レンタル等のビジネスの実績を積み上げるとともに、次回ラウンドの資金調達に向けて準備を進めていく予定です。
開発者のみなさん、投資家のみなさん、何卒よろしくお願い致します!
(ではまた。)
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