渡辺 聡さん経由→梅田さん経由→で、日本の主要ブログのトラフィックの推定をされている「デジモノに埋もれる日々」の記事を発見。
分析、どうもありがとうございます。
ただ、梅田さんもおっしゃるようにisologueが月間150万ページビュー(pv)というのはちょっと多いですね。
梅田さんは、isologueが月間12万pvくらいだったとき(昨年10月くらい)のことを引用していただいてますが、その後スルスルとpvが増え、3月は「ホリエモン効果」で108万pv。4月はちょっと落ち着きましたが、それでもコンスタントに平日3万pv超、休日2万pv超(来訪者数はその1/3くらい)のペースでご来訪いただいており、今月は月間で85万pv程度になりそうです。
ブログ別、Alexaの利用者比率のイメージは?
デジモノさんはAlexaのデータを元に推計されています。
isologueを見てる方って、IT系のブログの来訪者よりもAlexaのツールバーをインストールしている人の比率が低いと想像してましたが、推定が多めに出るということは、算定のベースとされているネタフルさんより実はAlexa利用者比率が高いんでしょうか?
リアルでお会いするisologue読者の方々は、年齢層が高めの、経営者や投資・証券関係者の方々が多いので、「そこそこのITリテラシーはあるがAlexaのツールバーを入れるほどではない」という読者層を勝手に想定させていただいていたんですが。実は、読者全体では(若手の?)ネットのリテラシーの高い方々が多いんでしょうか?
トップページからの訪問比率が高まる
最初に来訪するページの統計を見ると、昨年3月に始めたころはブログのトップ(www.tez.com/blog/)が全体の30%くらいだったのが、この比率がだんだん高まり、今月は全体の75%の方がブログトップから来訪していただきました。
ブログの「ストック」がだんだん貯まってくると、検索エンジンや、その他のページのリンクから当方の個別の記事に直接飛んで来る比率が増えるかと思いきや、全く逆でしたね。
(ちなみに、私はほとんど、追記(extend)=「続きを読む (continue reading)」を使ってないので、見かけを膨らませようと考えれば、そのワンクリックでpvは1.5倍くらいになるかも。って、膨らませる予定、ないですが。)
「はてなアンテナ」(http://a.hatena.ne.jp/)での私のページの登録者数も現在わずか368人です。RSSリーダーで見てらっしゃる方も、そんなには多くはないでしょうし・・・。(ちなみに、RSSフィードメーターのランキングではここのところだいたい34位。)
1日1万人以上の訪問者の方々は、どうやって来て頂いているんでしょうか。
(シンプルに、トップページをブックマークして来ていただいてる?)
法務・会計系のブログの「モール」化
ここ数ヶ月で、法律や会計関係のブログがすごく増えた印象があります。
前述のとおり、今まではそうした情報は「厚くて高い本」にしか載っておらず、ネットを探してもそれほどいい情報が見つからなかったのが、そうした領域のブログがいくつもできてくると、法律や会計について「ブログを巡回する」という今まで存在しなかった習慣が形成されて、新しい需要が掘り起こされた・・・のかも知れません。
つまり、「相互作用」でパイ全体が大きくなったかも知れませんね。
適度なコミュニケーション量は?
梅田さんは、
1日10,000PVを超えるようになると雑音が多くなってくるような気もしないではない。(中略)
そんなこんなを色々と考えあわせると、500-3,000PV/日あたりが、Blogを書いていて、けっこう楽しいいいゾーンなんじゃないかな、と思ったりする。そのくらいだと、読みたいと意図して訪ねてくれる人がほとんどで、それ以上になると、背景を知らずに何かの拍子に飛び込んでくる感じの人が増えてくる。
と書いてらっしゃって、渡辺聡さんも「・・・という感覚値は深く頷けるところがある。レスポンスがありつつ、かつ上手い具合のコミュニケーションがバランスされる数値と言える。」と同意されてます。
isologueの場合、もうちょっと高めのトラフィックでも大丈夫な気がします。
(梅田さんや渡辺さんに比べて私が鈍感なだけかも。)
実際ちょっとしんどいなと思ったのは、「ホリエモン騒動」で1日4万pvを超した時くらい。ただ、これも単にページビューというより、リンク元の問題かも知れません。リンク元が2ch等の掲示板だったりした日は、突然来て、脊髄反射レスを書き込んで去っていく人が多い気がしました。今月に入ったら、そういったことはほとんど発生してません。
isologueの読者の方々は、よく言えばお上品というか、人数の割に書き込みが少ないのではないでしょうか。以前、「ネットは新聞を殺すのかblog」で湯川さんが、「このブログはコメント欄、トラックバック欄がお勧めです」と(謙遜して)書いてらっしゃいましたが、
当ブログも、記事を書く労力と、コメントやトラックバックで勉強させてもらったり、いろんな方とお知り合いになれたりといったメリットが等しくなる「臨界点」を超えた気がします。2〜3ヶ月前、1日1万pv前後くらいの時から。
一方向に情報が流れるメディアというより、読者の方のコメントに別の読者の方が回答していただいてひとりでに解決したりするような「ちょっとしたコミュニティ」っぽさも出て来たので、「pvが増えればそれに比例して辛さが増す」というもんではないかも。
ブログのテーマ別の「大変さ」加減
テーマにもよるんでしょうね。
例えばIT系の情報は基本がオープンなので競争も厳しく、へたな事を書こうもんならウルサ型の方からすぐ突っ込まれるわけですが、経営、会計、法律、ファイナンスといった世界は、今までネットでの情報交換があまり存在しない世界だったので、意外にみなさん、新鮮に感じていただいている模様。
さらなる技術の進化はあるか
ブログは、情報の発信者と受け手との間に流れる情報の量が「非対称」(asymmetric)なところがいいですね。
90年代後半からメーリングリスト(ML)をいくつかやっていたのですが、MLだと、そこそこのクオリティの話をしようとすると、だいたい参加メンバー400人が上限値でした。MLオーナーと参加者が完全に「対称」なので、それ以上になると、初歩的な質問等の「ノイズ」が多くなり、レベルの高い方々はunsubscribeして辞めていき、結局、400人くらいで均衡する、というような。
これに対してブログは、本文が「主」という感じが出るので、多少、コメント欄で暴れていただいても、全体の雰囲気への影響は、MLよりははるかに少ないかと。
つまり、メーリングリストというツールしかなかったときには400人のコミュニティしか形成しえなかったものが、ブログというツールの登場で月間10万人くらいにリーチしても空中分解しないで済むようになったわけです。
極限まで非対称性が強い「テレビ」というメディアだと、各系列とも月間で1億人前後の人にリーチしてるわけです。
私は1億人にリーチしようなんて大それた野望はないですが(笑)、「ブログ」というツールのマネジメント機能が今後さらに進化していくと、100万人くらいにリーチしても双方向性を”楽しみながら”運営できるという可能性も十分考えられるんじゃないでしょうか。
(追記)
実際、一番時間がかかっているのはスパムの除去だったりするので、認証(認証無し、ふんわり、からガチガチまで)を簡単に使い分けられるようになれば、「コミュニティマネジメント」のコストは大幅に削減されるんじゃないでしょうか。
(ところで、TypeKeyって普及してるんスかね?)
(ではまた。)
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はい、シンプルにトップページからお邪魔させて頂いております。
視点が新鮮で目からうろこと言った記事が多いと思っています。
これからもご自愛の上がんばってください。
毎日楽しみにしています。 ← これって圧力かけてるのかな……?
Blog 悲観論にモノ申す
つーか、「モノ申す」なんてジジィ臭が強烈な言い方はしたくないな。って言っても、おいらもそんなに若くはないんだけどさ。 で、タイトルの話、出処はおいらも尊敬する梅田さんのこのあたりらしい。で、ここ(R30)とかここ(FPN)とかでそれがオーソライズされた格好にぎ..
チョー一流の人材
それにしても、梅田氏の言うところの「IT産業界の超一流」の定義ってなんなのだろうか?
My Life Between Silicon Valley and Japan – Blog論2005年バージョン(2)裏切られた期待
そういう意味で、CNET Japanで「英語で読むITトレンド」を連載していたときのHidden Agenda