敵対的M&A対応の最先端—その理論と実務
太田 洋、中山 龍太郎 (編著)
を読ませていただいて感じた疑問。
289ページに、三角合併による買収の図があるのですが、その図で株主から会社に向かって伸びている線の付け根の部分の四角、
は、何を意味しているのでしょうか?
(1) 株主と会社が強固な関係で結ばれていること。
(2) 株主側では株式は資産の部に計上され、会社側では資本の部に計上されていること。
(3) バクテリオファージが大腸菌に取り付く際の尾部タンパク質と同様の構造。
[PR]
メールマガジン週刊isologue(毎週月曜日発行840円/月):
「note」でのお申し込みはこちらから。
やはり気になりましたか。
ろじゃあは、○がリン酸、□の部分が塩基、これらを含めた○、□、それをつなぐ線が、一単位でヌクレオチド(この場合メッセンジャーRNA)、かかる仕組みによって遺伝形質は株主から各主体に対して引き継がれる・・・ということを著者は示したかったのではないかと解釈しておりました。会社の方からヌクレオチドが出ていないのは、これはおそらく生物学的な正確さを犠牲にした上で、遺伝形質の伝達の片面性(不可逆性)を著者は強調された方のではないかと思料します。取り急ぎコメントまで。
追伸:それにしても(3)の喩えはすごいですねえ(^^;)
磯崎さんの疑問へのコメント
47thさんの最新作について磯崎さんから疑問が提起されております。 ろじゃあ
一晩考えましたが、磯崎さんの(3)とかろじゃあさんのような強力なネタが思いつきませんでした。許してください。今度図をいれるときはツッコミ返せるだけのネタを仕込んでおきます。
すみません、お忙しいところあほな疑問に一晩もお付き合いいただきまして。
心理学に樹木の絵をかかせてみて心理状態を把握する「バウムテスト」というのがありますが、こういう資本関係図からも何かその人の心理状況が読み取れるかも知れないなあ、とも思ったりして。:-) 「根が大きく張っているのは、確たる根拠を強く求める性格」とか。
「バウムテスト」ですかぁ・・・。ってこたぁ。あっしは違いなく再検査対象でげすな(^^;)。
ヌクレオチドだものねえ・・・
>「根が大きく張っているのは、確たる根拠を強く求める性格」とか
「株主が3つの○で表現されるのは、両極端の間で必死にバランスをとろうとする自我を表現している」とか「これに対して、株主が一つの集団として表現されるのは、家族的紐帯・社会集団への帰属願望を表す」とかですかね?
これは四角ではなくて、3本の足だと思います!財務・税務・法務!
「ネタ」なのでしょうから真面目に答えるのもどうかと思いますが、真面目に回答します。
私の中では「株式の保有関係を表す矢印の代わり」という理解です。普通は矢印が使われますが、そこに矢印を当て込んでしまいますと、違う部分で使いたい矢印と混同・混乱を生じるので、既存の株式保有関係については、「バクテリオファージが〜」っぽく表現しているものだと思われます。
確か、西村ときわの「M&A法大全」でも同じ使われ方じゃなかったかな。。。
>確か、西村ときわの「M&A法大全」でも同じ使われ方じゃなかったかな。。。
ほんとだ。
ただ、「M&A法大全」では3本足じゃなくて2本足になっていますね。(「ウかんむり」型)
で、なぜか「ファイナンス法大全(上・下)」では、普通の矢印が使われています。
isozakiさん>
レス有難うございます。
足の数までは記憶しておりませんでしたが、言われてみれば「M&A大全」は2本足だったかもしれません。。。足の数に何か意味はあるんですかね?
西村ときわ名義だと2本足、所属の弁護士名義だと3本足、とかあったら面白いのですが(笑)
他方、ファイナンス法大全の方は、特に他に矢印を使う必要がなかったから素直に矢印にした、ということなのでしょうか……今度見てみたいと思います。
なお、順番が逆になりましたが、いつも拝見させて頂いております。
毎日大変かと思いますが、お体に気をつけてこれからも有益なブログを提供し続けてくださいね☆
パワーポイントでコネクターのつなぎ先のためにきっと透明の箱を書きたかったんだ。でもって、罫線を無色にするのを忘れてコピー&ペーストをしているうちに、そのどっしりとした重量感に得も言われぬ幾何学美を感じた著者は・・・
以下略
『ビジネス弁護士大全』発売です
今年も、『ビジネス弁護士大全』が発売になりました。『ビジネス弁護士大全2006』もう説明の必要はないと思いますが、本書は、企業法務の第一線で活躍しているビジネス弁護士と法律事務所の一覧です。今回は、やはり巷で話題のM&Aがメイントピックで、当該分野のプロフ…