今回は、上場予定の米国の決済サービスSquareの最後のSeries E優先株の「危険な条件」について。
このSeries E優先株の条件の「MSCB的な」ヤバさが、IPO時には、さらにいかにヤバくなるか、また、こうした条件をつけないと調達できなかったとしたら、Series E調達時(昨年10月ごろ)のSquareのシンドさが垣間見えるんじゃないかと思います。
追記:SquareがIPOの売り出し価格を下げようとしているという報道がなされましたが、実はSeries Eの特別転換調整条項と10月26日の定款変更を見れば、すでに11ドル弱まで下げようとしているということが予測できたですよね、というお話であります。
目次とキーワード
- 株式のクラスごとの授権株式数の修正
- Series E優先株の授権株式数の修正
- Series E優先株の特別規定の修正
- なぜ、こうしたSeries E優先株に関する修正が行われたか?
- Convertible noteと同じことじゃないの?
- 他のややこしい優先株の例
- 転換株式数シミュレーション
- 教訓:
「IPOの株価に連動するような条件の優先株で調達するのは、やめれ」
ご興味がありましたら、下記のリンクからご覧いただければ幸いです。
(ではまた。)
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