「Fintech」をどう考えるか?

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先週のNHKの朝の連続テレビ小説「あさが来た」は、江戸時代から続く両替商(principal investment)が銀行(元本保証の他人資本による「預貸」)というビジネスモデルに転換し、「銀行の神様」渋沢栄一(三宅裕司)登場!という大きな節目の週でした。

そして今、欧州の金融当局などは、「この150年前に生まれた銀行という仕組みでは、今後はマクロ的に社会が必要とする資金を(中小企業や成長企業などを中心に)十分に供給することができなくなる」という問題意識を持っているようです。つまり預金は「マネー」そのものなので、銀行が破綻すると結局政府が資金を投入することになり、バーゼルIIIなどの規制もかけざるを得ないため、今後は、預金ではなく投資家のリスクによる(ソーシャルレンディング、ファンド等を用いた)資金供給方法にシフトしていかざるを得ない。すなわち「現在は銀行という業態が生まれたとき以来の150年に1度の大変革期である」という問題意識です。

「Fintech」という言葉をテクノロジー(シーズ)の側面からのみ捉えると「blockchain以外に、そんな大したネタあったっけ?」という気がするかもしれませんが、上記のように「ニーズ」と考えると、歴史的マクロ的に、そこそこ大きな話だと考えられる…かもしれませんね。

(ではまた。)

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