個人の印鑑証明を取りに行こうとしたら、カードがない。
区役所で印鑑証明カードを新たに取り直したが、心配なので、「前回、印鑑証明を誰かが取得した日付とかわかりますか?」とたずねたところ、「それはわからないんです」とのこと。
「不正アクセス」がなかったかどうか、「最終ログイン日時」を表示するという発想は区役所のシステムには無いようです。
「でも、誰かが拾って勝手に使ってるってこともありえますよね?」
「はい。ただ、ご覧の通り、印鑑証明のカードには氏名や住所がわかるような記載は一切無いので、免許証といっしょに落とした等でなければ、そもそも印鑑証明を請求できませんし。それに、そもそも実印を持ってないと、意味無いですから。」
「でも、印鑑証明を取ったら、印影から印鑑が作れちゃうじゃないですか。」
「ハンコやさんって、すでにある印影から印鑑を作っちゃいけないらしいですよ。」
「つまりは、印鑑証明カードを落とした場合のトラブルというのは、あまり聞かない、ということですね。」
「はい。」
自分で製版して印鑑作れるキットもあるので、印影があれば今の時代、印鑑なんて簡単に作れると思うんですが。ま、住所氏名まで割り出して、印鑑証明を虚偽の申告をして取得して、実印まで偽造したとしても、実印を使うようなときは、本人確認が求められることも多いので、実際それほどのことができるわけではない、ということでしょうか?
(でも、ちょっと心配。)
(ではまた。)
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世界最後のハンコロジスト
なんと私、小飼弾は、前回借りようとした部屋の大家から、店子になることを拒否されてしまった。
ハンコロジー事始め
新関欽哉
理由は、「契約書に認印を押さないから」である。
前回取り上げた株式会社リプラスおよびピタットハウスの株式会社スターツの…
そういう頼りないものなのに、それがないと大きな取引はできないし、クルマすら売買できないという日本のシステムって、やっぱり変ですねぇ。
頼りなさそうなものを、たくさん組み合わせることで、それなりに頑健なシステムにしていると見れば、世界に冠たる素晴らしいシステムなんですかね。
どれが一番マンダトリーか分からないから、しかもマダトリーであるものがシチュエーションによって変幻自在だから崩し難いと言えたりするのかな(笑)。
初めまして。いつも楽しく読ませていただいております。
銀行口座通帳の副印鑑が廃止されたのは、その印影から印鑑ないしは無限に印影を作れるからですよね。そういう事件を知らないのかしら。
極端な話、ご存知の通り日本ではIDカードなるものがありません。住民基本台帳カードがそれに相当するのでしょうけれど、実際問題として機能しておりませんから。しかし印鑑証明書と実印を持っている(もしくは実印の印影が押印された書類)があればそれだけで身元確認が取れているようなもの、本人以外は持てないという仮定のもとでシステムが運用されていると思うので、それ以外に免許証を見せてくださいとか言われないような気がするのですが違うのでしょうか?
さもありなんと思いました。
お役所ではときどき「法律で禁止されている以上破るヤツはいないし破られたときのことなど考える必要がない」という発想の産物をみかけることがあります。まさにある制度を作ったがためにその制度趣旨と真逆の経済活動を誘発することすらあるというのに。
要するに、便所の表示を変えさせようと活動する人がいても印鑑登録制度を変えようと活動する人はあまりいないということですか。まあ、政治運動の担い手はビジネスに忙殺される人ではなくヒマじ(ry
ためになるブログですね。勉強させていただきます。
これからもちょくちょく遊びに来ますので、
よろしくお願い致します。
それにしても、役所は不便ですね。
>それにしても、役所は不便ですね。
うまい!(^^;)>ブログの花さん