週刊isologue(第389号)VCの作りかた(会計・評価編その3)

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今回は、VCファンドの法人出資者(含む法人GP)の税務について考えます。

ファンドの税務にも詳しい某独立系VCの代表パートナーの方が以前、「ファンド分を確定申告に反映するの、ややこしくて頭がこんがらがる!」と嘆いてらっしゃいましたし、また、自分で投資も行っていてファンドの会計に詳しい税理士さんも「そういえばあんまり深く考えたことなかった」とおっしゃってました。売ってる書籍でも、一般の事業を行う組合の会計についてもさることながら、投資事業について解説しているものは、ほとんど手に入りません。

特に、ファンドに由来する個人の組合員の所得は、

  • 事業所得
  • 株式等の譲渡所得(上場分)
  • 株式等の譲渡所得(未公開分)
  • 配当所得(上場分)
  • 配当所得(未公開分)

など、所得の種類別に分かれるので、全体の体系を頭で整理せずに確定申告に臨むと「あ”ーっ、もうっ!!」と頭を掻きむしることになります。

このため今週はまず、個人よりシンプルな法人の組合員の税務について考えてみましょう。

ただし、法人の場合も、最初はまったくよくわからないと思いますので、わかりやすい(よりわかりやすくする)調整表を作ってみました。

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目次とキーワード

  • 組合は「人格なき社団」ではない
  • パススルー
  • ファンドの決算と法人の決算の関係
  • 3種類の方法
  • 出資割合と分配割合が異なる場合の調整
  • 収入の種類が複数の場合のキャリーの計算
  • 修正仕訳
  • できあがり(調整表)

ご興味がありましたら、下記のリンクからご覧いただければ幸いです。

(ではまた。)

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