明治のIR

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「イラクでのリレーションマネジメント」にeinenさんからコメントいただきました。
> 門外漢なんですが、明治期の戦争(日露、日清)では日本は見事に諜報を
> 行っていると思います。
> 外債募集にしたって、広報活動なかりせば為しえなかったかと。

私も門外漢ですが、例えば高橋是清とか、ですよね?
あれは、まさにIR(Investor Relations)そのものですね。しかも、まだ海のものとも山のものともわからない明治期の日本の信用で資金調達してきたわけですから、上場企業のIRというよりは、設立したてのベンチャー企業の資金調達に近かったんじゃないかと。
クーン・ローブ商会の支配人の前で、是清はどういう”プレゼン”をしたんでしょうか?
「日本はまだしょーもない国ですがぜひお金を用立てていただければ・・・」といった弱気なノリでは、投資家はトラックレコードもない極東の小さな島国に資金を出したりしないと思うので、「日本の軍隊は錬度が高くて優秀だ」とか「極東でロシアと戦って勝てる可能性のある国は日本だけだ」とか「それが結局、ロシアのユダヤ人の同胞を助けることになる」とか、論理的な話の展開の中にもハッタリをたくさん混ぜ込んでプレゼンしたのではないかと推測しますが。
(しかし、出すほうも、よく出しましたよね。)
ではまた。

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1 thoughts on “明治のIR

  1. 日露戦争では、明石大佐が有名です。
    ロシアの革命分子を支援して、帝政を裏から揺さぶった。まさに諜報員です。
    司馬氏によれば:
    参謀本部がかれ個人にあたえたこの工作費が、日本の歳入がわずか二億五千万円のころに百万円という巨額であったことをおもえば、その活動量をほぼ想像できるであろう。
    ということで。