一年の最初なので、昨年のフェムトマガジンの記事を一覧する「総集編」をお届けします。
(こちらのブログはnoteに移転してますが、今回は特別にこちらに掲載しています。)
2021年は、毎年定点観測している、
- 上場前後の資本政策
- VCはいかに株式を売却するか
などの他、個別のテーマとして、
- SPACの上場時開示資料を見てみた
等を取り上げました。
- 各号の記事のリンクは、noteのURLとなっております。ご了承ください。
- いつもと同様、これらは法令・税務や投資判断の助言を行うことを目的とするものではなく、財務その他の観点からの検討を目的とするものです。実際の解釈や運用にあたっては、弁護士、税理士等の専門家の意見を参考にしてください。
■上場前後の資本政策
上場時の有価証券届出書から、上場した企業の資本政策を読み解くシリーズです。
(第612号)上場前後の資本政策(Kaizenのinversion編)
2020年12月に上場したKaizen Platform社は、もともと米国法人として設立されながら、日本法人化(inversion)した上で日本で上場しているので、この回ではその経緯を中心に見ていきました。
2020年12月に上場した26社のうち11社の資本政策について、2回に分けて見ました。
- ウェルスナビ
- ヤプリ
- 交換できるくん
- ENECHANGE
- 東京通信
- グローバルインフォメーション
- ファンペップ
- SANEI
- 東和ハイシステム
- クリングルファーマ
- オンデック
この回では「ウェルスナビ」社から「ENECHANGE」社までの4社について見ていきました。
「東京通信」社以降7社の資本政策を見ました。
2021年2月に上場した以下の7社の資本政策を見ました。
- QDレーザ
- アールプランナー
- アクシージア
- WACUL
- アピリッツ
- 室町ケミカル
- coly
2021年3月に上場した以下の13社の資本政策を2回に分けて見ました。
- ウイングアーク1st
- ヒューマンクリエイションホールディングス
- i-plug
- ココナラ
- T.S.I
- Sharing Innovations
- シキノハイテック
- ジーネクスト
- ベビーカレンダー
- ブロードマインド
- イー・ロジット
- Appier Group
- スパイダープラス
「T.S.I」社以降9社の資本政策を見ました。
(第626号)上場前後の資本政策(ココナラ編その1) (第627号)上場前後の資本政策(ココナラ編その2)
上場前後の資本政策(2021年3月その1)でご紹介したココナラですが、パッと見て「ん?」と思うところがいくつかあったので、この2回では、設立時の登記簿まで遡って、ココナラの増資や優先株式の詳細を見ていきました。
2021年4月に上場した下記11社の資本政策を3回に分けて見ました。
- オキサイド
- セルム
- ファブリカコミュニケーションズ
- 表示灯
- アイスコ
- 紀文食品
- サイバートラスト
- ビジョナル
- ネオマーケティング
- ステラファーマ
- テスホールディングス
「表示灯」社から「サイバートラスト」社までの4社の資本政策を見ました。
「ビジョナル」社以降4社の資本政策を見ました。
2021年6月に上場した下記22社の資本政策を6回に分けて見ました。
- メイホーホールディングス
- テンダ
- ワンダープラネット
- 全研本社
- Enjin
- ペイロール
- ペルセウスプロテオミクス
- デコルテ・ホールディングス
- アイ・パートナーズフィナンシャル
- アイドマ・ホールディングス
- ドリームベッド
- アルマード
- HCSホールディングス
- ベイシス
- セレンディップ・ホールディングス
- 日本電解
- ステムセル研究所
- コンフィデンス
- オムニ・プラス・システム・リミテッド
- Waqoo
- BlueMeme
- プラスアルファ・コンサルティング
「ペイロール」社から「アイ・パートナーズフィナンシャル」社までの4社の資本政策を見ました。
「アイドマ・ホールディングス」社から「アルマード」社までの4社の資本政策を見ました。
「HCSホールディングス」社から「日本電解」社までの4社の資本政策を見ました。
(第640号)上場前後の資本政策(2021年6月その5+「家康とCEOのお仕事」)
「ステムセル研究所」社以降6社の資本政策を見ました。
(第641号)上場前後の資本政策(2021年7月その1)+「人」に投資するVC
2021年7月に上場した下記9社の資本政策を2回に分けて見ました。
- BCC
- コラントッテ
- ラキール
- アシロ
- ランドネット
- サーキュレーション
- ブレインズテクノロジー
- デリバリーコンサルティング
- AIメカテック
「ランドネット」社以降5社の資本政策を見ました。
2021年8月に上場した下記4社の資本政策を見ました。
- シイエヌエス
- フューチャーリンクネットワーク
- タンゴヤ
- ジェイフロンティア
2021年9月に上場した下記14社の資本政策を3回に分けて見ました。
- モビルス
- メディア総研
- Geolocation Technology
- コアコンセプト・テクノロジー
- ユミルリンク
- シンプレクス・ホールディングス
- レナサイエンス
- ジィ・シィ企画
- ROBOT PAYMENT
- デジタリフト
- リベロ
- セーフィー
- プロジェクトカンパニー
- アスタリスク
「シンプレクス・ホールディングス」社から「ROBOT PAYMENT」社までの4社の資本政策を見ました。
「デジタリフト」社以降5社の資本政策を見ました。
2021年10月に上場した下記4社の資本政策を見ました。
- ワンキャリア
- 日本エコシステム
- PHCホールディングス
- CINC
2021年11月に上場した下記9社の資本政策を3回に分けて見ました。
- フロンティア
- Photosynth
- 日本調理機
- GRCS
- AB&Company
- サイエンスアーツ
- ラストワンマイル
- スローガン
- ボードルア
最近、優先株式を使って資金調達してきた会社が少なくて寂しかったのですが、この週では、Eラウンドまで(C種が2種類あるので、計6種類)の優先株式を使っている「Photosynth」について詳しく見てみました。
この週は、
- フロンティア
- 日本調理機
- GRCS
- AB&Company
の4社を見てみました。
この週は、サイエンスアーツ以下の4社を見てみました。
■VCはいかに株式を売却するか
(第631号)VCはいかに株式を売却するか(2018年その3)
前年の暮れで途中になっていた、2018年上場企業の投資家の売却パターン分析を再開しました。
この回では、キャンディル社の株式の売却を見てみるとともに、大量保有報告書の見方や、「いい売却をする投資家」とはどのようなものかを復習してみました。
(第632号)VCはいかに株式を売却するか(2018年その4)
2018年上場企業のうち、下記3社の投資家の売却パターンを分析しました。
- チームスピリット
- ナルミヤ・インターナショナル
- マリオン
(第633号)VCはいかに株式を売却するか(2018年その5)
2018年上場企業のうち、下記5社の投資家の売却パターンを分析しました。
- ブロードバンドセキュリティ
- ワールド
- Delta-Fly Pharma
- VALUENEX
- 霞ヶ関キャピタル
(第634号)VCはいかに株式を売却するか(2018年その6)
2018年上場企業のうち、下記3社の投資家の売却パターンを分析しました。
- ピアラ
- アルー
- 自律制御システム研究所
(第635号)VCはいかに株式を売却するか(2018年その7)
2018年上場企業のうち、下記2社の投資家の売却パターンを分析しました。
- ポート
- テノ.ホールディングス
(第644号)VCはいかに株式を売却するか?(2020年その1)
この回から、2020年にIPOした企業で、上場後VCを始めとする投資家がどのように株式を売却したのかを見ていきました。
この回で取り上げたのは下記の4社です。
- ジモティー
- きずなホールディングス
- ビザスク
- 木村工機
(第645号)VCはいかに株式を売却するか?(2020年その2)
2020年上場企業のうち、下記5社の投資家の売却パターンを分析しました。
- リグア
- 日本インシュレーション
- リバーホールディングス
- サイバーセキュリティクラウド
- アディッシュ
(第646号)VCはいかに株式を売却するか?(2020年その3)
2020年上場企業のうち、下記5社の投資家の売却パターンを分析しました。
- NexTone
- 松屋アールアンドディ
- フィーチャ
- コマースOneホールディングス
- グッドパッチ
(第648号)VCはいかに株式を売却するか?(2020年その4)
2020年上場企業のうち、下記4社の投資家の売却パターンを分析しました。
- アイキューブドシステムズ
- GMOフィナンシャルゲート
- KIYOラーニング
- モダリス
(第649号)VCはいかに株式を売却するか?(2020年その5)
2020年上場企業のうち、下記6社の投資家の売却パターンを分析しました。
- ニューラルポケット
- インターファクトリー
- 雪国まいたけ
- トヨクモ
- rakumo
- ヘッドウォータース
(第653号)VCはいかに株式を売却するか?(2020年その6)
2020年上場企業のうち、下記5社の投資家の売却パターンを分析しました。
- タスキ
- ダイレクトマーケティングミックス
- 勤次郎(上場時は「日通システム」)
- カラダノート
- Retty
(第654号)VCはいかに株式を売却するか?(2020年その7)
2020年上場企業のうち、下記5社の投資家の売却パターンを分析しました。
- アララ
- MITホールディングス
- クリーマ
- バリオセキュア
- スタメン
(第655号)VCはいかに株式を売却するか?(2020年その8)
2020年上場企業のうち、下記6社の投資家の売却パターンを分析しました。
- Fast Fitness Japan
- ローランド
- オーケーエム
- プレイド
- かっこ
- ビートレンド
(第657号)VCはいかに株式を売却するか?(2020年その9)
2020年上場企業のうち、下記3社の投資家の売却パターンを分析しました。
- インバウンドテック
- ココペリ
- Kaizen Platform
(第658号)VCはいかに株式を売却するか?(2020年その10)
2020年上場企業のうち、下記3社の投資家の売却パターンを分析しました。
- ウェルスナビ
- ヤプリ
- ENECHANGE
(第659号)VCはいかに株式を売却するか?(2020年その11)
2020年上場企業のうち、投資家の売却パターンを分析した最後の回です。この回では下記の3社を分析しました。
- ファンペップ
- クリングルファーマ
- オンデック
■SPACの上場時開示資料を見てみた
この回から、SPAC(Special Purpose Acquisition Company:特別買収目的会社)上場時の開示資料(S-1)を見てみました。
私は以前は、「SPACって、ちょっとシュっとした裏口上場でしょ?」くらいに思っていたのですが、昨今は米国のIPO時の資金調達のかなりの部分を占める巨額の資金(Bloombergの記事では8兆円以上、別の説では17兆円以上)がSPACのIPOで調達されており、つまりはその資金が買収を通じて未上場企業に流れ込むわけですから、米国のVC投資額と比較しても、既にスタートアップ生態系に対して巨大なインパクトを与える存在になっているわけです。
またSPACは、昨今の米国市場のレイターステージにおける巨額のファイナンスや、ダイレクト・リスティングなどと並んで、伝統的なIPOプロセスに対する壮大なアンチテーゼ、または競合する代替的機能にもなっていると言えます。
この回では、昨年2020年で最も大量の資金を集めたPershing Square Tontine Holdings, Ltd. の上場時の開示資料(S-1)を見ていきました。
(文中の翻訳は、DeepLの助けを借りて、ざっと訳しただけのものですので、正確な内容は、お手数ですが原文をあたっていただければ幸いです。)
この週も、Pershing Square Tontine Holdings, Ltd. の上場時の開示資料(S-1)を見ていきました。
この回では、どんな人(マネジメント、投資チーム、社外取締役候補)が関わっているのか、について。
SPACは「何もないカラの箱」なわけですが、それでお金を数千億円もいっぺんに調達してしまうパワーは(スキームやストラクチャもさることながら)「人」しかないわけで、「これはすごい!」という方々を勢揃いさせてます。
この週も、Pershing Square Tontine Holdings, Ltd. の上場時の開示資料(S-1)を見ていきました。
この回では、「ユニット(unit)」と呼ばれている、株式とワラントの組み合わせ(のややこしさ=こんな金融商品がよく上場できるなあ)について見ていきました。
この週も、Pershing Square Tontine Holdings, Ltd. の上場時の開示資料(S-1)を見ていきました。
「どういう企業を買収するか」についての戦略や基準、プロセスを示してますが、ここで出てくる英語の単語やフレーズは、同じくまだ具体的な投資先のスタートアップが決まっていない段階で資金を集めるベンチャーキャピタル等の投資の戦略を英語で説明する場合にも、ちょっと使えそうです。 🙂
この週も、Pershing Square Tontine Holdings, Ltd. の上場時の開示資料(S-1)を見ていきました。
この回では、
- 「当初企業結合」(initial business combination)
- なんとJOBS法適用対象!
- SPAC側がガラス張りの中での、買収候補先企業との交渉とは?
といったあたりを考えました。
この週も、Pershing Square Tontine Holdings, Ltd. の上場時の開示資料(S-1)を見ていきました。
この週も、Pershing Square Tontine Holdings, Ltd. の上場時の開示資料(S-1)を見ていきました。
この回では、実際に定款(Second Amended and restated certificate of incorporation)を見ながら、株式の設計について見ていきました。(普通の、米国で上場するテック系企業のdual classの設計とは、かなり違います。)
この週も、Pershing Square Tontine Holdings, Ltd. の上場時の開示資料(S-1)を見ていきました。
「SECOND AMENDED AND RESTATED CERTIFICATE OF INCORPORATION OF PERSHING SQUARE TONTINE HOLDINGS, LTD.」という、上場した直後からの定款の内容で、資本の構造を見てみました。
■2021年上半期総集編
今年上半期〜7月までの記事を一覧する「総集編」をお届けしました。
以下、目次一覧:
(第612号)上場前後の資本政策(Kaizenのinversion編)
(第631号)VCはいかに株式を売却するか(2018年その3)
(第632号)VCはいかに株式を売却するか(2018年その4)
(第633号)VCはいかに株式を売却するか(2018年その5)
(第634号)VCはいかに株式を売却するか(2018年その6)
(第635号)VCはいかに株式を売却するか(2018年その7)
(第640号)上場前後の資本政策(2021年6月その5+「家康とCEOのお仕事」)
(第641号)上場前後の資本政策(2021年7月その1)+「人」に投資するVC
(第644号)VCはいかに株式を売却するか?(2020年その1)
(第645号)VCはいかに株式を売却するか?(2020年その2)
(第646号)VCはいかに株式を売却するか?(2020年その3)
(第648号)VCはいかに株式を売却するか?(2020年その4)
(第649号)VCはいかに株式を売却するか?(2020年その5)
(第653号)VCはいかに株式を売却するか?(2020年その6)
(第654号)VCはいかに株式を売却するか?(2020年その7)
(第655号)VCはいかに株式を売却するか?(2020年その8)
(第657号)VCはいかに株式を売却するか?(2020年その9)
(第658号)VCはいかに株式を売却するか?(2020年その10)
(第659号)VCはいかに株式を売却するか?(2020年その11)
以上
本年も、どうぞよろしくお願いいたします。<(_ _)>
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