昨日、Movable Type3.2のインストールをしながら思いついた素朴な疑問。
人間の赤ちゃんは、生まれてくるときに「おぎゃー」と泣きますが、なんででしょうか?
昔、「肺の中に入っている羊水をはき出すため」というような説明を聞いて単純に納得してたんですが、よく考えてみると、もしそうであれば他の哺乳類もみんな生まれてくるときに「おぎゃー」と言いそうなもんです。(動物の出産シーンで仔馬や子犬が「おぎゃー」と言ってるのを聞いたことがない。)
第一、出産という非常に無防備な状況で「おぎゃー」なんて声を出したら、自然界だと一発で他の動物に襲われちゃうはず。
人類が他の動物に比べて絶対的に強い立場を確立したのが何十万年前か知りませんが、他の動物の襲撃を受ける可能性がある限り、出生時に「おぎゃー」というのはかなり危険なことのはずで、「泣かない(で済む)遺伝子」を持った人類の方が生き残ってきたとしてもおかしくないと思うんですが。
とすると、人類が出生時に「おぎゃー」というようになったのは、ここ数千年くらいのことなんでしょうか。
(うーん?)
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産声はわざと泣かせているのではないでしょうか?
つい最近立ち会いで出産に会ってきましたが,出てきたばかりの赤子はフニャフニャと言っていた程度だったように覚えています。そのあと背中をさすったりしているうちに,オギャーっと大騒ぎ。
こちらでも産声をあげない例に触れています。
http://anthro.zool.kyoto-u.ac.jp/evo_anth/symp0206/matsubaya.html
>牛馬やイヌ、ネコなど他の動物の新生児も、誕生直後は目立つような声は出さない
>ように思われる。ヒトの新生児も、音や光の刺激を極力なくしてできるだけ丁寧に
>取り上げ、直後に母親の胸に抱かせると、オギャーと泣き喚くことはない、という
>産婦人科医もいる。
捕食の心配が無く産声をあげる余裕があるということと,それによって赤子の大声を聞くことで安心するという文化が作られたおかげで,生まれてすぐに大泣きすることになるんじゃないかな,と思う次第です。
実際に大声を聞くとなにとはなく安心しましたし,病院も産声で安心させてしまえば産後すぐに子どもを離しても,親から変に不安がられずに済むしで,お互いに便利なのかもしれません。
まったくのあて推量ですが。磯崎さんの書かれた説と似てるんですが、呼吸ができているかを確かめるためではないでしょうかね?つまり、泣かない場合はなかせているということではないかと。
馬や犬に比べて、人間の赤ちゃんは、未熟な段階で出産されてしまうという説を聞いたことがあります。(生理的早産と呼ばれているらしいです。)
↓こんな話です
http://www.oyako.info/home_cont/c_senmon_01.html
例の、”おぎゃー”は、生理的早産の副作用だと考えると、辻褄が合うような気がします。
水を差すようなコメントで申し訳ないです。
1)「動物の出産シーンで仔馬や子犬が「おぎゃー」と言ってるのを聞いたことがない」
ウマを例とすると、もともとウマは”おぎゃー”と鳴かないからではないでしょうか。
2)「捕食の心配が無く産声をあげる余裕と赤子の大声を聞くことで安心するという文化」
鳴かない静かな子も結構います。出てくるなり大声で泣き続ける子もいます。確かにまぶしい上に羊水をあまり飲み込まないように鼻腔を吸引されたりするとより鳴きやすいかもしれません。大きな声で鳴かせるのは文化かもしれません。
3)「泣かない場合はなかせているということではないかと」
呼吸ができているかは確認します。もしできていない場合は、たいへんです。
でも、たいがいは息をしてます。それが早い呼吸のままなのか、鳴き声になるかという点に鳴く子と鳴かない子の境目があるようにおもいます。とすると、人間ののどの構造と、赤子のほうの力の入り具合に影響されるのではないでしょうか?つまり、生理的早産が原因というより、人間に特徴的な”発声できるのど”という要因が大きいと思います。
4)「他の動物の襲撃を受ける可能性がある限り、出生時に「おぎゃー」というのはかなり危険なこと」
おもしろいアイデアです。大声で鳴いても問題ないから鳴いていると考えることもできます。
はじめまして。楽しく拝見させていただきました。
私は、突然、住み慣れたところから見知らぬところへ出てきたことに対する恐怖ではないかと感じました。生まれることも苦悩の一つに数えられている程ですから。
(生老病死)
仏語。避けることのできないこの世での人間の四種の苦悩。生まれること、老いること、病気をすること、死ぬこと。四苦。
出生時の啼泣は、寒冷刺激→体温低下→産熱のための啼泣+放熱抑制→呼吸促進→経口摂取の早期開始→低血糖の回避+排便による黄疸の回避といったメカニズムがあるようです。
久保田史郎;環境温度が赤ちゃんの体温調節機構に及ぼす影響
http://www.s-kubota.net/main/aka.htm
目的合理性という点では、これは好奇心が強い割に、肉体的に脆弱で繁殖力の弱いヒトの集住性を高める方向に働いたのかも知れません。集住に適さない環境に出ていくと、繁殖の機会を失うだけでなく、赤ん坊の泣き声によって敵に補食される危険性が高まります。 泣かない赤ん坊に恵まれていれば、繁殖の可能性を失うほど、群れから離れてしまいます。また、孤立したヒトは、容易に補食の対象になります。
…つまりは、ヒトの赤ん坊が泣くから、ヒトは群れて生活するのであり、群れて生活することによって生存可能性を高めたヒトだけが、出生児の啼泣に耐えて群れを維持し、敵を圧倒したということだったのではないでしょうか。
…まあ、ずいぶん昔のことなので、よくわかりませんね。
子供の産声については、直感的予想ですが、
母親の愛情享受と深く関わっていると思います。
母親は乳房を吸われたり、触られたりすることでおっぱいが
良く出たり、母性本能が高まると聞いています。
同じように泣き声を聞くことで、愛情がより深まるためにおっぱいが良く出たり
親子関係において重要なコミュニケーションが始まるきっかけになっているのでは
無いかと思います。
男性が、女性の涙に弱いのと同じように、赤ちゃんの鳴き声に母親が
弱いということでいいのではないでしょうか。
また、動物界と違うのは、社会性が出てきているという点で違います。
そもそも、馬や他の動物では生まれた後すぐに立ち上がることができますが
人は出来ません。
逆に出来なくてもよいと言うことだと思っています。
これは社会性ある動物一般に言えることで、チンパンジー他も同様だと
思います。
心理学と深い関係がありそうですが、続きはまた後ほど。
うわっ!?なにやらみなさん難しい事言われているのでコメントするのも恥ずかしいのですが僕は呼吸法が変わるからという説を聞いた事があります。
羊水に浸かっている状態と外に出て肺で呼吸をするのとでは呼吸法が違いますから。
ですから、出産時に泣いてくれないと酸素の供給がうまくいかずに脳に疾患を患ったりすると聞いた気が‥
ちなみにあかちゃんは「おぎゃー」いう感じではなくなんか怯えた感じの泣き方です。
それをみて守ってあげなきゃという気持ちになるのはたしかです。
なんか精神論みたいになってしまいすいません。