前回のエントリ「日興コーディアルのSPC取引を考える(基準がどうの、という細かい話じゃないんじゃないの?)」で、
今後TOBするのが確実で、100%子会社が必ず損をして親会社が必ず得をするようなEB債の条件(だとしたら)自体が、独立の第三者間では行われるはずのない取引であり、収益の期間帰属をゆがめる目的以外には考えられない
てなことを申し上げましたが、電車に乗ったり朝メシを食ったりしながらツラツラ考えていて、ちょっと考え方が代わってきました。
今朝の日経新聞朝刊(7面)の記事だと、
日興の事例では、NPIはベルシステム24(ベル)を買収する過程で、NPIHが発行したベル株に連動するEB債を購入。NPIHはその資金でベル株を大量取得した。その後、NPIが実施した株式公開買い付けでベル株が上昇したことに伴い、NPI側に発生したベル株の多額の評価益を利益として取り込んだ構図だ。
となってますが、全くの第三者間で今回のような取引を行おうとした場合、ただのペーパーカンパニーであるSPCに2,300億円ものお金を投入するわけで、リスクにみあったリターンを要求するのは当然ではあります。
140億円儲かったとすると、6%くらい。
ま、資金供給する期間もよく見てないのですが、TOBでプレミアムをつけて買っているので、その株価より企業価値が下がる可能性もあることを考えれば、妥当な水準かも知れませんね。
全体のスキームについてまだ完全に読みきってませんし、第三者間でありうるから利益計上してもよかったというわけではないのですが、考え方としてご参考まで。
(ではまた)
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日興疑惑
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私も、今回の日興コーディアル問題については、自分のブログで色々書いてみました。
http://urenaiconsul.cocolog-nifty.com/blog/2006/12/post_00e1.html
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