1月に「犯罪・冤罪を発生させないための鉄道会社の人道的責任(なぜカメラに投資しないのか?)」というエントリを書いたのですが、みなさんやはり同じ疑問をお持ちのようで、西武鉄道で痴漢冤罪防止のために社内にカメラを設置せよという株主提案が行われるようです。
http://www.asahi.com/national/update/0413/TKY200704130364.html
防げ痴漢も冤罪も 車内に防犯カメラ 西武株主が提案へ 2007年04月13日22時26分
電車内の痴漢や痴漢に間違えられる冤罪の被害をなくそうと、西武鉄道を経営する「西武ホールディングス」(本社・埼玉県所沢市)の株主が、車内に防犯カメラを設置するなどの対策を6月の株主総会で提案する。
提案するのは、株主で会社員の山口三尊さん(40)。きっかけは、痴漢に間違えられた男性を描いた周防正行監督の映画「それでもボクはやってない」を見たこと。西武鉄道でも2月、乗客の男性が痴漢の疑いで逮捕されたが、容疑を否認しているケースがあることも、報道で知った。
23の個人と法人株主から、総会提案に必要な30万株を上回る69万5000株分の賛同が、すでに寄せられているという。
(記事は、コメントで「なめかわ」さんに教えていただきました。ありがとうございました。)
この山口さんという方、webで検索すると、「アドバンテッジ牛角会暫定代表」「カネボウ個人株主の権利を守る会」「西武鉄道有志の会会長」等、株主の権利関係でいろんなことをやってらっしゃる方のようです。山口氏はこちらのリンクのプロフィールの方のようです。
http://www.geocities.jp/kanebou1620/yamaguti.htm
(追記:一部、本文を変更しました。)
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ちなみに、「なぜ鉄道会社は社内に防犯カメラをつけないのか?」について個人的に考えている仮説があるんですが;
現状だと、網棚の上に乗せられたりゴミ箱に捨てられたマンガ本や週刊誌などは、ソレ専門のおっさんがガーッと回収して山手線の駅前などで1冊100円くらいで道に並べて売っているわけですが、聞くところによると、鉄道会社はこのおかげで本来払うべき清掃費が大きく下がっているとか。
この行為、よく言えば紙資源を大切にする行為ですが、堅いことをいうと「窃盗」ということにもなるので、ビデオに証拠が残ると鉄道会社も見てみぬふりができなくなるし、オジサンも回収してくれなくなるから清掃コストが上昇してしまう。
もしそうだとすると、メジャーな雑誌社のみなさんは、「電車に防犯カメラを!」という論陣を張ることによって、今まで雑誌集めのオッサンの労働で代替されてしまっていた分の雑誌の売上が増えるかもしれまへんで。
(ではまた。)
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おっさんの方を守りましょうよ
どこに設置したら混雑した車内全部を見渡せるのでしょう?
まさか、天井全面?これでもおそらく無理ですね。
「防犯カメラ」の恐ろしさ
そういえば、朝日新聞にこんな記事がありました。ある西武株主が、防犯目的の車内への監視カメラ設置を株主総会で提案するそうです。
電車内でのチカンなどの…
下記ページを見る限り、提案されるまでもなく2001年から監視システムは存在するようです。
http://www.yawatadenki.co.jp/pages/manu.html
八幡電気産業のプロフィール→あゆみ→2000〜をクリック。
いつも拝見させていただいております。
山口三尊さんは現役の不動産鑑定士の方ですね。同一人物です。TACに行っていた時、非常にお世話になった記憶があります。確か中央大学法学部卒の方だったと記憶してますが…
ご参考まで。