「business judgment」を日本語に翻訳すると「経営判断」という用語になるんだと素直に考えてましたが、両者の使われるニュアンスは違うことも結構あるのかな、というお話。
海外で働いていた経験がある方や外資系の方から社内の話を聞いていて思ったのですが、日本語で「経営判断」とか「経営判断の原則」というと、
「情報をきちんと集めてよく検討する(しなければならない)」
「そうした合理的な努力を尽くした場合だけ、役員は損害賠償責任を免れる」
といった「ちゃんとやろうぜ」的な文脈で使われることが多い気がしますが、外国の人が(特に部下などに対して)「business judgment」というと、「つべこべ言うな」という意味に使われることも多いのかな(笑)、と。
もともと判断の責任を逃れるための文脈で使われることが多いフレーズなのかも。
(ではまた。)
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一応、外資系に勤務している経験から申しますと、
「会社の方針」と訳した方がフィットするような気がします。何度か外人の上司に反抗して、”It’s a bussiness judgment”と机を叩いて怒鳴られた経験から感じたことでございます。
勿論、磯崎先生ご指摘のように「つべこべ言うな!」という行間の他に、「お前らの口出す問題じゃねぇ!」といったニュアンス甚大なことは言うまでもございません。