DIAMOND onlineでのUTEC郷治さんとの対談(後篇)

株式会社東京大学エッジキャピタル(UTEC)代表取締役社長マネージングパートナーの郷治友孝さんとの対談の後編が、ダイヤモンド社の「DIAMOND online」に掲載されています。

不合理なファンド規制がベンチャー生態系を破壊する
【特別対談】郷治友孝×磯崎哲也(後篇)

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内容は、

  • ファンド規制案にベンチャー界が衝撃を受けたわけ
  • 一方的に決められた規制案
  • 弁護士会の意見は「個人からファンドへの出資は原則禁止」!?
  • 日本の弱点であるベンチャー・ファイナンスを、これ以上遅らせてはならない

です。

是非ご一読を!

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週刊isologue(第275号)起業のエクイティ・ファイナンス発売記念号

先週7月10日に、拙著「起業のエクイティ・ファイナンス

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が発売されましたので、今回はこの記念号ということで、同書の「序章:今後の『ベンチャー生態系』の変化を考える 」を全文、お届けします。 
 

目次とキーワード

  • ベンチャーを取り巻く環境の進展
    • ベンチャー活況の理由
    • 現在のベンチャー環境の課題
  • M&Aがベンチャー生態系の変化を加速する
    • M&Aはなぜ徐々にしか増えないか?
    • M&Aの加速効果
  • ベンチャー生態系の中で今、何が起こっているか
    • 起業とイノベーションとベンチャーの関係
    • 企業は実は結構入れ替わっている
    • 起業を支えるファイナンス
  • 日本のベンチャー投資は米国の歴史をなぞる
    • ベンチャー・ファイナンスではタイムマシン経営が成り立つ
    • ベンチャーにもチャンスがある
    • エンジェルは「これから」登場する
  • 本書の構成
    • 順当に成長するベンチャーのファイナンス
    • 株主構成の是正が必要な場合のファイナンス
    • ベンチャーキャピタルのストラクチャー
    • ベンチャーの未来ビジョン
    • ひな型を用意

ご興味がありましたら、下記のリンクからお申し込みいただければ幸いです。

「note」で単号でも買えるようになりました。(実験中)↓

https://note.mu/isologue/n/n70c81479996b 

 

(ではまた。)

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UTEC郷治さんとの対談(前篇)がDIAMOND onlineに掲載されました

拙著「起業のエクイティ・ファイナンス

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の出版に合わせて、株式会社東京大学エッジキャピタル(UTEC)代表取締役社長マネージングパートナーの郷治友孝さんとの対談が、ダイヤモンド社の「DIAMOND online」に掲載されました。

ベンチャーブームを支える3つのツール
【特別対談】郷治友孝×磯崎哲也(前篇)

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内容は、

  • 東大でもベンチャーが盛り上がってきた
  • LPS法の生みの親がベンチャーの現場に飛び込んだわけ
  • 優先株式はスタンダードになりつつある
  • 投資契約・株主間契約があれば、「つらいときも一緒に乗り越えられる」

などです。

明日の、ファンド規制についての議論に続きます!

(ではまた。)

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「起業のエクイティ・ファイナンス」ついに発売 – 「cakes」での連載も

拙著「起業のエクイティ・ファイナンス」がついに発売されました。

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都内の大型書店では昨日の夕方あたりから並んでいたところもあったらしいのですが、Amazonでも先ほどから、

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のボタンが

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に変わりました。

この発売に合わせて、今週から「cakes」で、起業のエクイティ・ファイナンスの最終章の連載がはじまっています。

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(無料会員になれば無料で読めます。)

社会にとって起業/ベンチャーとは何か

10年後に年間7,000億円のベンチャー投資を

まず中身をチラ見してからという方は、是非。

(ではまた。)

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MARR Onlineにファンド規制のインタビューが掲載されました

M&A専門誌MARRの「MARR Online」にファンド規制のインタビューを掲載していただきました。

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全文を読むには無料会員登録が必要ですが、ご興味ありましたらお読みいただければ幸いです。

(写真の襟が片方ヘンになっているのはご愛嬌ということで、よろしくお願いします。<(_ _)>)

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週刊isologue(第274号)500 Startupの新投資スキーム「KISS」登場

今回は、シリコンバレーのスタートアップ・アクセラレーター500 Startupが7月3日に発表した新投資スキーム「KISS」について取り上げます。

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従来のconvertible noteをよりシンプルに修正した上で、シリコンバレーを中心にシード・ラウンドで投資をする投資家に不利な側に振れすぎていた条件を、ちょっと投資家側に引き戻し、投資家が飲みやすい条件に落ち着かせようという試みといった感じでしょうか。

目次とキーワード

  • 発案者のプロフィール
  • 「KISS」とは何か?
  • 増える「convertible xxxx」の派生形
  • 「debt」(貸付金型)と「equity」(返済不要型)
  • Y Combinatorのsafeとの違い
  • 2つのバージョンのどちらが使われるか?
  • 投資スキームのネットワーク外部性
  • 次回ファイナンス時の取扱い
  • 「Shadow Series」
  • 「適格ファイナンス」の呼び方いろいろ
  • 買収時は「倍返し」だ!
  • 「acquhire」の場合の利益相反
  • 期限到来時の取扱い
  • 「Series Seed」の引用
  • 返済期限が来ても必ず返済しなくてはならないとは限らない
  • 最恵国待遇(「MFN」) と調達のスピード
  • 一定以上の額を投資した投資家の権利(Major Investor Rights)
ご興味がありましたら、下記のリンクからお申し込みいただければ幸いです。

 

「note」のリンクはこちら↓(単品で買えます。実験中。)

https://note.mu/isologue/n/nf84bba7ebaaf

(ではまた。)

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株式会社プレイドに投資いたしました!

NewImage  Karte logo

ECなどにおいてリアルタイム解析で新たなウェブ接客を実現するサービス「KARTE(カルテ)」を運営する株式会社プレイドに、フェムトグロースキャピタル投資事業有限責任組合及びフェムト・スタートアップ有限責任事業組合から、合計1.5億円を投資いたしました。
私も社外取締役に就任させていただいてます。

インターネットの登場以来、広告などの「集客」のツールはいろいろ発達してきましたが、ウェブに来訪したお客さんに対する「接客」って、まだほとんど行われていないですよね?

ウェブ運営者の方も、そもそもウェブに現在来訪しているお客さんの属性や行動(例えば、「このお客さんは大のお得意さんだ」とか「このお客さんは商品Aと商品Bで悩んでいるようだ」など)を、リアルタイムで把握できていないことがほとんどではないかと思います。

この「KARTE」の一般向けのサービス開始は10月の予定ですが、テスト導入にご協力いただいているECサイトでは、この「KARTE」を使うことで、購入転換率(コンバージョン)が15〜20%、最大ではなんと3倍もアップしています。

CEOの倉橋さんは、楽天でマーケティングなどの経験を積んだ人、CTOの柴山さんは東大大学院で分散環境における機械学習などをやってきた人で、他のメンバーも含め大変イケてるチームなので、今後一緒に働くのが大変楽しみです。:-)

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(以上、ご紹介まで。)

[追記]

以下のメディアでもご紹介いただきました。

THE BRIDGE
http://thebridge.jp/2014/07/plaid-karte

CNET
http://japan.cnet.com/news/service/35050230/

THE STARTUP
http://thestartup.jp/?p=11202

Venture Now
http://www.venturenow.jp/news/2014/07/02/1129_022738.html

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週刊isologue(第273号)GoProのIPOと新ビジネスモデルの証券会社

今週は、GoProのIPOの申請資料でふと見つけた、新しいビジネスモデルの証券会社について取り上げてみたいと思います。

目次とキーワード

  • LOYAL3についてのGoPro目論見書における記載
  • 手数料無料の株取引
  • 10ドルからの「(株数ではなく)金額ベースでの」取引
  • 業規制
  • 資金調達額
  • 「金融業」というより「ロイヤリティ・サービス」?
  • なぜマーケティングに使えるか?
  • マネジメントチーム
  • 取扱い銘柄は世界的に著名な企業ばかり
  • なぜ手数料を無料にできるのか?
  • LOYAL3のビジネスモデルの構造

ご興味がありましたら、下記のリンクからお申し込みいただければ幸いです。

 

「note」のリンクはこちら↓(単品で買えます。実験中。)

https://note.mu/isologue/n/n5ee3df637043

(ではまた。)

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急成長中の予約台帳サービス「トレタ」、WiLさんから2億円増資です!

急成長中の予約台帳サービス「トレタ」、WiLさんから2億円増資です!

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「トレタ、WiL を引受先に第三者割当増資で2億円の資金調達を実施」

関係者の皆様、お疲れ様でした! 

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日弁連の「ファンド規制意見書」に対して意見書を送付しました

(私がワールドカップも見れないバタバタ状態で、ご報告が遅れましたが)、先週、独立系ベンチャーキャピタリスト等有志で、日本弁護士連合会の「適格機関投資家等特例業務(金融商品取引法第63条)に関する意見書」への意見書(pdfファイルのリンクはこちら)を送付しました。

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日弁連さんの意見は、かいつまんで申し上げると、「政府が発表した改正案ではまだ手ぬるい。個人からファンドへの出資は原則として一切禁止すべきだ」というものです。
悪質なファンドの被害者を心配される気持ちもわかりますが、これから成長する領域のベンチャーに資金が適切に供給されなくなってしまうのでは、日本経済にとっては全く意味がないのではないでしょうか?

日弁連にも、ファイナンスや経済にお詳しい弁護士さんはたくさんいらっしゃるのに、そうした弁護士の方々に意見を聞くこともなく、連合会として経済に悪影響がある意見書を出すというのは、どうなのでしょうか?

実際、意見書に名を連ねている独立系ベンチャーキャピタルの各ファンドにアンケートを取って集計してショックだったのですが、回答した15ファンドのうち、新基準でもすべてのLPから出資を受けられたであろうファンドは4ファンドだけで、しかも、独立系ベンチャーキャピタリスト案でも出資できないLPがいるファンドが10もありました。(もちろん、まともなベンチャーキャピタルは、「DMを送りつけて知らない人から資金調達する」というわけではなく、知り合いや知り合いの紹介経由で、ベンチャーに対するリテラシーのある人から資金を集めているわけです。)

また、この規制で悪質な投資の被害が無くなるならまだいいですが、残念ながらそうはならないと思います。
今回の規制案はファンドだけに対するもので、法人への出資が禁止されるものではありません。このため、悪質なファンドや詐欺師は、ファンドでなく法人を使ったスキームで個人への投資の勧誘を続ければいいだけのことです。このファンド規制導入後に投資の被害が減らないということになれば、次は、「個人はベンチャーには一切出資できないようにしろ」と言う話が必ず出てきます。(実際、4年前に日本証券業協会で、「個人から出資を受けた企業は上場させない」という規則を作ろうとして、多くのベンチャー等の反対によって廃案になったケースがあります。)

米国の個人は、住宅を除く純資産が100万ドルまたは年収が20万ドル(夫婦で30万ドル)以上あればファンドに出資できるのに対し、日本の改正案の個人は、そうした年収基準もなく、有価証券などの「投資性金融資産」が1億円以上必要となっています。つまり、現預金を5億円持っている人でも株式を8000万円しか持っていなかったら投資できないとか、国債を1億円持っていれば投資できるのに現預金1億円ではダメだとか、借金でレバをかけて1億円の有価証券を持てば、自己資本が2000万円しかなくても投資できるなど、まじめな投資家やファンドには厳しく、無理矢理投資をさせようとする人には抜け道がある基準となっています。

私は、適切な投資家保護が行われることにはもちろん賛成ですが、個人投資家(エンジェル)の厚みが米国よりはるかに薄く、これからベンチャー投資がますます活性化していくという過程においては、なんらかの激変緩和措置が必要だと考えています。
日弁連さんは、こうした状況で、米国よりもさらに厳しい規制をいきなり導入して、経済に悪影響が無いと考えているのか、これで本当に投資の被害が減ると考えているのか、ぜひ伺ってみたいです。

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