飲食店予約サービス「トレタ」、いよいよ正式リリースです!

フェムトグロースキャピタル、フェムト・スタートアップの投資先のサービス「TORETA」(トレタ)が、ついに正式リリースしました。
(豚組しゃぶ庵などでおなじみ中村 仁さんが社長の会社です。) 

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トレタは、飲食店の予約管理を劇的に改善するサービスです。iPadのアプリが、すでにApp Storeにリリースされています

(実は、すでに、「おっ!」「えっ!」というような有名飲食店や大手飲食グループでの採用が続々と決まってます。)

従来の予約用のパソコンは、飲食店に置くには大き過ぎたり、パソコンに不慣れな従業員の教育が大変だったりしましたが、トレタはシンプルで直感的なiPadアプリですので、スマホを使ってる今どきの従業員なら、マニュアルも見ずに使うことができるはずです。

また、今までの紙の予約台帳には潜在的に大きな経営上のリスクがあります。
鉛筆で書いたり消したりしていると、記入ミスでオーバーブッキングなどをする恐れがありますし、万が一、紙の予約台帳を紛失したり解雇した従業員の嫌がらせで捨てられたりでもしたら、それ以降、予約も入れられません。食材の仕入れや従業員のシフトもどの程度にしたらいいのかがわからなくなってしまいます。

常連のお客様へのケアも向上するでしょうし、経営者は忙しい店の従業員をわずらわせることなく、全店舗の現在のリアルタイムの予約状況をどこにいても確認することができます。

詳しくは、トレタのページをご覧ください。

(ではまた。)

 

以下、ご参考: 

社長の中村 仁(ひとし)さんのブログの記事:
新サービス「トレタ」を正式リリースしました

THE BRIDGE記事:
食文化をより豊かなものにーー「ミイル」「豚組」の創業者が飲食店向け予約台帳アプリ「トレタ」をリリース

Gihyo.jp記事:
インタビュー:ヒューマンエラーを減らし飲食ビジネスの可能性を最大化する――ストレスフリーの飲食ビジネスアプリの理想形「TORETA」が目指すもの

CNET記事:
iPad向けの予約管理サービス「トレタ」–豚組、ミイル創業者の中村氏の新会社が提供」  

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週刊isologue(第245号)米国バイオベンチャーの資本政策(2013年)その2

先週に引き続き今回は、「The top 10 biotech IPOs of 2013」の他の会社についても、優先株の最も特徴的な部分である残余財産分配権について比較してみます。
つまり、「バイオ系ベンチャーの優先株は、みんな強烈な条件が付いているのか?」ということを調べてみました。

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目次とキーワード

  • 残余財産分配権のSeriesごとの優先度のパターン
  • 「”and”参加型」
  • 「”or”参加型」
  • 「”and”参加+3倍上限”or”参加型」
  • 投資家が最初にx倍を取る優先分配権はあるか?
  • 後のラウンドの方が、倍数は大きくなるか?
  • Exitの金額で分配を変える規定。
  • 優先分配で年当たりの最低利回りを一定とする規定
  • 契約に基づいて、特定の個人に特別な分配を行う規定
  • 米国のベンチャーは必ず優先株を発行するか?
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(ではまた。)

 

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週刊isologue(第244号)米国バイオベンチャーの資本政策(2013年)

ツイッターの上場発表以降、米国のベンチャーの資本政策をいくつか見て来ましたが、今までのところ、これらのベンチャーの優先株の内容は、日本の一般的な優先株よりも創業者(普通株主)に有利なものばかりでした。
もしかすると、日本の優先株を使うベンチャーキャピタルは悪辣で(笑)、米国のベンチャー投資では日本のような条件の優先株は使っていないんじゃないかと、大変気になります。

リスクが非常に高くて巨額の資金調達が必要なバイオテック系ベンチャーは、もっと何かエグい(投資家に非常に有利な条件がついた)優先株で資金を調達せざるを得ないんじゃないかと考え、今回は、今年上場したバイオテック系の会社(Epizyme, Inc.)の資本政策を見てみることにしたいと思います。

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目次とキーワード

  • 「The top 10 biotech IPOs of 2013」
  • 授権株式数
  • 優先配当
  • Series Cと、Series A・Series Bの優先劣後関係
  • NPOが投資家に?
  • 残余財産分配権(「or」方式)
  • 残余財産分配権(「and」方式)
  • 残余財産分配権(「and」方式と「or」方式の組み合わせ)
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(ではまた。)

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週刊isologue(第243号)上場前後の資本政策(2011年+α)後編

ツイッター上場以降、他の米国ベンチャーも含めて定款から優先株の中身を探るシリーズに突入し、2011年の「上場前後の資本政策」シリーズが途中になっておりましたが、今回は最後に残っていた「2011年のIPO後編」をお届けします。

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目次とキーワード

  • イーブックイニシアティブジャパン
  • ベルグアース
  • リブセンス
  • ネクソン
  • ダブル・スコープ
  • ジャパンマテリアル
  • カイオム・バイオサイエンス
  • スターフライヤー
  • アイセイ薬局
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(ではまた。)

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仕事場を尾山台に引越しました

今まで神宮前にあった仕事場(磯崎哲也事務所)を、先月、世田谷区の尾山台に移転いたしました。

8月に車を買って「車で通勤したらどうなる?」と思って試行錯誤していたのですが、都心は渋滞もあるので車でも(電車でも)1時間半くらいかかってしまいます。ところが尾山台は、ほぼ渋滞が無い第三京浜を降りてすぐなので、横浜の自宅から三分の一の約30分で到着できてしまうのであります。(もちろん事務所に泊まれば通勤時間ゼロw。)
世田谷に土地勘があまりなかったので、尾山台は都心からすごく離れたイメージだったんですが、電車だと渋谷駅まで15分程度で、六本木や大手町へのアクセスも非常にいいですね。もちろん神宮前より賃料も下がって駐車場も付きました。これでコインパーキングの料金を気にしながら駐車せずにすみます。

また尾山台は、商店街(尾山台ハッピーロード)が非常に賑わっていて、コンビニ、ドラッグストア、クリーニング、弁当屋などが仕事場から1分圏内にあって超便利です。
近所に芸能人や政治家の豪邸も建ち並んでますので食べログ4.0近いケーキ屋さんなど、マダムもご納得の美味しい店がたくさんある一方で、尾山台駅から東京都市大学(昔の武蔵工大)に行く通り道にもなっているので、若者向けの安くてうまい店も多い。

尾山台駅前のビルには独立系ベンチャーキャピタルの大先輩である日本テクノロジーベンチャーパートナーズ(NTVP)さんもいらっしゃいます。シリコンバレーのベンチャーキャピタルはSand Hill Roadというところに集中しているので、NTVPの村口さんとは、「Setaga ValleyのOyama Hill Roadをベンチャーキャピタルが集中する場所にしましょう」と言っております。:-)

大井町線をはじめ、周囲があまりにのどかな雰囲気なのでちゃんと仕事できるかな?と思ったのですが、 Sand Hill Roadも高原リゾートのようなのどかな場所なので・・・たぶん大丈夫なんじゃないかと思います。また、隣の九品仏の浄真寺は広く美しい境内で「世田谷にこんな場所があったのか!」とびっくりしました。今朝も早朝から境内を散歩してまいりましたが、心がすっきりリセットされる感じがいたします。
よろしかったら、他のベンチャーキャピタルのみなさんも、尾山台へどうぞ。:-)

フェムトグロースキャピタル、フェムト・スタートアップのファンドの登記上の住所・連絡はこちらに公開しておりますが、仕事柄、飛び込み訪問や郵便、電話でコンタクトしてくる方は皆無なので、この際、私の仕事場の方はホームページに住所や電話番号も載せないことにしました。必要な方はお問い合わせください。

今後とも、何とぞよろしくお願いいたします。

(ではまた。)

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「かぐや姫の物語」見てきました

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今朝、ジブリの高畑監督の映画を見てきたんですが、かぐや姫って、

  • 血はつながってないけど、子供として愛されて育てられ、
  • 人間とは比べものにならないすごい速さで成長し、
  • 美しく自由闊達で性格もすごくいいのに、
  • 結局誰の嫁にもならず、
  • 生まれて数年で急に元気が無くなったと思ったら、それから2週間くらいでいなくなっちゃった、

という話で、「これって、先日死んだうちのわんこの一生と全く同じ話やん!」と途中で気付いてからというもの、目から何か汁が出てきて止まらなくなりました。
というわけで、個人的には今までの高畑作品の中で最高だと思ったのですが、他のみなさんのご参考にはまったくならない感想ですみません。<(_ _)>

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週刊isologue(第242号)定款で見るzipcarのベンチャーファイナンス

先週までTwitterやFacebookの優先株の内容を見て来ましたが、今週はシリコンバレーの時価総額数兆円規模のネットベンチャーではなく、もうちょっとオーソドックスな東海岸のベンチャーとして、Zipcarの優先株実務を見てみることにしました。

日本では「法律で社外取締役を強制すべきだ」「社外取締役がいないと、海外の投資家に対しても恥ずかしい」といった議論が行われていますが、「資本主義の中の資本主義」の話であるはずのコーポレートガバナンスが、市場メカニズム以外の要因(つまり法律や規制)で決まるということには、なにか強い違和感を覚えます。

Twitter、Facebook、そして今回のZipcarといった米国のベンチャーのスペクトラムと、そのファイナンスや取締役選任方法を分析してみて、やはりベンチャーやベンチャーキャピタルの機能を強化し、市場の自浄作用によって社外取締役が増えていくというのが、望ましい道筋ではないかと感じました。

「そんなこと言っても、米国と違って、日本じゃベンチャーによる企業の入れ替わりなんて全くないだろ?」「日本の企業は短期的視野の米国企業と違って長命だ」「ベンチャーは社会の例外的な存在であって、マクロ経済に影響を与えるほどの存在ではない」と思われている方も多いかも知れませんが、下記の中小企業庁の資料のとおり、現在の日本でも既に20年で45%もの事業所が起業によって入れ替わっています

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(出所:中小企業庁

さらに、今後ベンチャーへの資金供給額が(1社あたり数千万円から、数億円、数十億円、数百億円と)増えていけば、モニタリングの必要性も増し、自ずと社外取締役も増えていくはずです。そうした社外取締役がいる企業が既存の上場企業をリプレイスしていくことこそが重要なんじゃないでしょうか。社外取締役がいなくてもうまく行っている企業に、社外取締役を入れる必要性は全く感じられませんし、何もしない社外取締役を法律に促されてイヤイヤそろえたところで企業の実質がよくなるわけもありません。どのしくみが優れているかは「競争」でこそ決められるべき話ではないかと思います。


目次とキーワード

  • 企業価値数百億円規模のベンチャーの百億円規模の調達
  • 創業者やCEOの持株と株主構成
  • ファイナンスのラウンドと調達額
  • 優先配当の規定
  • ラウンド別優先株の分配順位
  • 「参加型」の方式
  • みなし清算の規定
  • 経営陣は取締役を選べるか?
  • 日本で社外取締役が増えない理由は何か?
  • ダウンラウンドでの転換価格の調整
  • なぜ優先株を発行しても転換価格が調整されるのか?

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週刊isologue(第241号)定款で見るFacebookのベンチャーファイナンス

Twitterの定款を分析した勢いで、Facebookの未上場時のファイナンスについても推測してみました。

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目次とキーワード

  • やっぱりのどかなデラウェア州
  • Facebookはダウンラウンドの調整をどうしたか?
  • Series AからEまでの優先分配の順位
  • 「dual class普通株」の規定

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週刊isologue(第240号)Twitterの上場(定款編3 – その他)

先週はツイッターがついに上場しました。
今週はそのツイッター定款編の第3回目です。

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目次とキーワード

  • ツイッター社の採用している残余財産分配権と「日本型?」の違い
  • 普通株への転換条件
  • 株式の種類別の保護条項
  • Class A Junior Preferredの償還条項
  • 新株購入に関する優先権(Preemptive Rights)はあるか?

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週刊isologue(第239号)Twitterの上場(定款編2 – 議決権・転換・その他)

今週も、Twitter(ツイッター)の上場申請資料「S-1」の中から、先週の株主間契約に引き続き、定款(Certificate of Incorporation、別添資料3.1)を取り上げます。

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目次とキーワード

  • みなし清算(Deemed Liquidation)
  • 株式の譲渡は「みなし清算イベント」か?
  • 日米の制度と、みなし清算
  • 各種類の株式ごとの議決権
  • 各種類の株式ごとの取締役選任権
  • 「リードインベスター」の概念は、定款にどう織り込まれるか?
  • 普通株への転換
  • 「適格IPO」(Qualified Initial Public Offering)の定義

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