新聞やめたその後 +FAXもやめました

数日前の記事で、自宅で新聞を取るのをやめたと書きましたが、みなさんからいろいろコメント等いただいて、意外に(igiさんまで!)自宅で新聞を取ってないということが分かって、あらびっくり。
情報収集する気がないプーな方が新聞読まなくても誰も驚きませんが、知的な職業に就かれている方までが、「家で新聞取らなくてもいいかも」ということになれば、そこそこ大きな社会的インパクトがあるかも。
他の国と比べて日本は、(1) ブロードバンドや携帯などのインフラが発達している上に、(2) 知的水準も低くなく、(3) 米国のように新聞の市場が地域等で細かくフラグメントしておらず新聞社が資本力がある、等から、いったん火がつくと、変化は一気にやってくるやも知れませんですな。
新聞紙のない生活その後
日経テレコンに代替して3日目。時々、紙の新聞を読みたい衝動がやってきてましたが、だんだん慣れてきました。
読み落としはむしろ少ない
クライアントの社名などのキーワードを登録しておくと、勝手にすべてクリッピングしてメールで知らせてくれるので、楽ちん。ホントにチェックすべき事柄については、以前よりむしろ読み落としが少なくなった気がします。
ちなみに、クリッピングした見出しをメールに送ってもらうだけなら、なんと無料。
ファイリング不要
保存するアイコンをクリックすると、スクラップブックにしまってくれて、便利、便利。
ただ、日経4紙しかスクラップブックに入れられない(朝日、読売、毎日、産経等の他紙や速報は記事を読むたびに金を取られる)、というのは、「なんじゃそりゃ」という感じですな。
コストもボチボチ
日経テレコン自体は以前から使っていたので、その基本料金は除いて、クリッピングされた記事などを読むコストだけを考えると、今のところ1日200円ちょっとのペース(日経4紙の記事は、見出し5円、本文20円といった料金体系)。
「大型台風が接近」
「ハンカチ王子米国で活躍」
「紀子様、明日出産」
といった記事は、ネット上の無料のニュースでも十分なので、金はらって読む記事の本数は意外に少なくて済むかも、という感じです。
月間6,000円くらいというと「高い!」と思うかも知れませんが、日経4紙+朝日、読売・・・と取るよりは安い・・・。(トータルで月間4,000円くらいで済めば、急速に普及する気がしますが。)
速い!
夕刊の記事のクリッピング結果が午後2時半ごろに届くのは、「おっ!」という感じ。
ただ、20円出して夕刊の記事を読んだら直後に、それより詳しい内容がnikkeinetにタダで載ってるのを見つけると、さすがの私も「ムカーっ」としますです。
紙はホントに一覧性があるのか?
紙の新聞は一覧性があるからいい、というのは、ホントでしょうか?
普通の社会人は、新聞を10紙も隅から隅まで読むのはムリでしょうから、網羅的に読んでるつもりでも、それはあくまで「取ってるその新聞の視点での一覧性」であって、みなさんの読むべき情報は読み漏らしているかも知れないわけであります。
(世界に情報は山ほどありますので。)
「一覧性」なら、Google Newsのほうがあるかも。
FAXもやめました
自宅にFAX専用の電話回線を引いてたんですが、「そういえば使わないなあ」と思って、昨日、NTTに電話をかけて解約いたしました。
さすがに事務所のFAX(複合機)は残してありますが、今年の2月から、「紙」で受信するのではなく、自動的に画像をファイル化してメールに転送されるようしました。これなら、世界中どこにいてもFAXが受け取れるし、ファイリングも不要。
ちなみに、この事務所のFAX、7ヶ月で10回しか使ってないですね。(苦笑)
仕事で受信したのはうち3回で、あとは不要なDM。
また、今調べたら、「テレックス」のサービスってすでに、国内が2002年9月、国際も2005年3月で終了してるんですね。
FAXも、あと数年で、胸をはって「うちの会社にはありませんので。」と言える時代が来るかも知れません。

Wikipediaの記事
http://ja.wikipedia.org/wiki/テレックス

ちなみに、弊事務所、毎日、非常に大量の文書を受け取りますが、ほとんどメール添付のファイルで送っていただけるので、これもファイリングいらずで、楽ちん。
基本的に印刷せず、ディスプレイで見て、修正して送りますので、いつもプリンタの電源は切ってあります。
この8ヶ月での紙の消費:ASKULのA4の紙のたば4束のみ
業務効率化の鍵は、いかに「紙」に触らないか、だという気がします。
(ではまた。)

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ロシアの物価とIT事情を垣間見る

日本に戻ってきました磯崎です。
出かける前に、先日ロシアにでかけたばかりの某経済評論家(大御所系)の方から、
「ロシアは、今、石油が湧いて湧いて、世界一物価が高いそうですね〜」
といわれて、「しまったー」と思っていたので、物価についてちょこっと調べてみました。
ビッグマック指数
さて、「モスクワの原宿」と呼ばれるアルバート通りのビッグマック
IM_124s.JPG
にて、メニュー
IM_125s.JPG
をチェックして、「ビッグマック指数」を調べてみました。
ビッグマックの価格は、下記の拡大図のとおり、49ルーブル
IM_125m.JPG
Yahoo!ファイナンス
http://quote.yahoo.co.jp/m5?a=1&s=RUB&t=JPY
によると、本日(9月4日14時09分)現在の1ルーブルは4.36円
日本のビッグマックは1個280円だから、ロシアのビッグマック1個49ルーブルで割ると、ビッグマック指数は5.71円/ルーブル。ビッグマックによる購買力平価よりは、実際のレートの方が円高(ルーブル安)、ということになります。
メモリとパソコン
クレムリンやレーニン廟と、赤の広場
IM_088s.JPG
をはさんだトイメンにある、モスクワ最大のGUM百貨店
IM_089s.JPG
を覗いてみました。
GUM百貨店は、レーニンの命によって作られたそうで、昔は日用品などを売っていたそうですが、今や、日本と同じようなファッション・ブランドの店が軒を連ねるおしゃれな場所に生まれ変わってます。
天安門広場の前に表参道ヒルズがあるようで、なんかへんな感じ。
軍事パレードなどで見る絵は、GUM百貨店側から撮っているので、「ザ・(旧)共産主義」というイメージに仕上がってますが、ちょっと後ろを振り返ると、資本主義バブルの頂点的商業施設がデーンと存在するわけです。
GUM百貨店内のパソコン屋でSDカードの値段を見てみると、
IM_096s.JPG
先ほどの為替レート(ビッグマックじゃないほうの4.36円)で換算すると、
1GBのSDカードが1,990ルーブル(8,676円)、
2GBのSDカードが2,690ルーブル(11,728円)。
・・・日本に比べても、全然高くないんじゃないでしょうか
パソコンも大量に展示してありまして(ACERなど台湾製が多い)、例えば東芝製だとこんな感じ。
IM_095s.JPG
この「M100」というシリーズは日本の東芝さんのホームページでは見かけないんですが、輸出仕様でしょうか?(型落ち?)
Intel Core Duo1.66GHzといったら、ほぼ最新型ですよね?
44,590ルーブル(194,412円)と書いてあります。
東芝のホームページ
http://dynabook.com/pc/catalog/search/user/cgi-bin/disp.cgi?pid=PSJ601RD5S8EKW&row=1
で同程度と思われるスペックのノートパソコンを組んでみると、215,250円とのことなので、ロシア・・・高くないどころか安いくらいじゃないですか!
・・・というよりも、「Intel Core Duo1.66GHz」といった最新のCPUのパソコンがすでにロシアで普通に買えることにビックリ・・・。
旧共産圏への輸出規制って、スパコンとか特殊なもの以外は、もう無くなってるんでしたっけ?
つまり、オープンソースなソフトウエアはいくらでも手に入るでしょうし、分散コンピューティングみたいなソリューションで済むアプリケーションについては、輸出規制のような「イジワル」はもうロシアとの差別化としては機能してないんでしょうね。
政府系機関はお金があまりないかも知れませんが、IT系のニューリッチ企業などは、(旧?)西側と同じ設備で競争できる?
「オフショアリング」でも、近い将来、インドなどと並んでくるんでしょうか?(もう並んでる?)
空港では、白黒ブラウン管ディスプレイの「386かい!」みたいな古いパソコンで入管手続きをしてましたのでナメてましたが、もしかしたら日本のソフトウエア産業の競争力の方が、ヤバいかも
(今回はこのへんで。)

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